「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界

2014年12月24日

「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界

「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界(新しい発想  Firefoxスマホ)

 透明ボディーのFirefoxスマホ『Fx0』がauから12月25日発売
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Firefox smartphone "Fx0" is December 25 released from au transparent body



au has announced the "Fx0 LGL25" which was equipped with a skeleton body in Firefox OS installed. Online shop and retail stores (Shinjuku, Nagoya, Osaka, Fukuoka) Release Date of December 25, released the January 6 in a real store. Body price is ¥ 49,680, real burden of monthly applying the percentage of sentence 24 months (new / model change) is a ¥ 29,160.


Terminal LG Electronics Corporation. Display is equipped with a HD resolution IPS LCD 4,7 inch. CPU is made Qualcomm "MSM8926". Memory is 1.5GB, built-in storage we have adopted 16GB, a micro SDXC card slot. Hardware configuration is almost the same as those of the smartphone of Android mid-range.


OS pre-installed the latest Firefox OS 2.0 is as the general public. Equipped to the build "Framin" the lock screen on your own by combining images and text, the data of the weather forecast and acceleration sensors. In addition, because it is equipped with NFC, you can build a touch to wireless network with each other Fx0. These are called "Web-cast", it seems to be able to share photos and video digital content being played in one of the terminal easy.


Design "Firefox OS seems openness" skeleton-conscious (Karabari name Gold) has adopted a, looks like such as a battery pack or the substrate is visible. This design Tokujin Yoshioka Mr. charge of designers. Screws and buttons part that of the custom.


In addition, the case back is replaceable. Since the data for the 3D printer is published, even we are able to create a back cover of your favorite color and material if equipment.

Fx0 LGL25
↑ back cover of the front is standard. Transparent back cover from the back is a gift to the first arrival purchaser 5,000.
User to buy Fx0 is often you already have smartphones, and a dedicated plan with that. Basic monthly charges by the case of the contract by the new · MNP transference is "Fx0 profitable split" (LTE plan) is 0 yen. All users in addition to the normal LTE requirements Sumahopuran, possible month 2GB used as a data flat-rate service "LTE flat cp (f · 2GB)" can be selected is 3780 yen.

Fx0 LGL25
● The main specs
OS: Firefox OS 2.0
Communication: 3G, LTE, IEEE802.11a / b / g / n, Bluetooth3.0, NFC
Display: 2.9-inch LCD (720 × 1280 dots, 312dpi)
CPU: MSM8926 (1.2GHz, quad-core)
Memory (RAM): 1.5GB
Built-in storage: 16GB (Micro SDXC compatible)
Camera: 8 million pixels (in-camera 2.1 million pixels)
Battery: 2370mAh
Size / weight: 70 (W) × 10.5 (D) × 139 (H) mm / 148g

(December 23, 2014 17:15 postscript: I append the sale and use rates in retail stores.)
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透明ボディーのFirefoxスマホ『Fx0』がauから12月25日発売



auはFirefox OS搭載でスケルトンボディーを搭載した『Fx0 LGL25』を発表しました。オンラインショップと直営店(新宿、名古屋、大阪、福岡)の発売日は12月25日、実店舗での発売が1月6日。本体価格が4万9680円、24ヵ月ぶんの毎月割を適用した実質負担額(新規/機種変)が2万9160円です。


 端末はLGエレクトロニクス製。ディスプレーは4,7インチのHD解像度IPS液晶を搭載。CPUはクアルコム製『MSM8926』。メモリーは1.5GB、内蔵ストレージは16GB、マイクロSDXCカードスロットを採用しています。ハードウェア構成はミドルレンジのAndroidのスマホのものとほぼ同様です。


 OSは一般向けとしては最新のFirefox OS 2.0をプリインストール。画像やテキスト、天気予報や加速度センサーのデータを組み合わせて自分自身でロックスクリーンをつくれる“Framin”を搭載。また、NFCを搭載しているため、Fx0同士をタッチしワイヤレスネットワークを構築できます。これらは“Web-cast”という名称で、一方の端末で再生している写真や動画デジタルコンテンツをカンタンに共有できるようです。


 デザインは“Firefox OSらしいオープンさ”を意識したスケルトン(カラバリ名はゴールド)を採用しており、電池パックや基板などが見えるようになっています。このデザインはデザイナーの吉岡徳仁氏が担当。ねじやボタン部は特注とのこと。


 また、裏ぶたは取り替え可能。3Dプリンター用のデータが公開されるため、設備さえあれば自分好みの色や材質の裏ぶたをつくることがでいきます。

Fx0 LGL25
↑手前が標準の裏ぶた。奥が先着購入者5000名にプレゼントされるより透明な裏ぶた。
 Fx0を購入するユーザーはすでにスマホ持っている場合が多い、ということで専用のプランを用意。新規・MNP転入による契約の場合は“Fx0おトク割”により基本使用料(LTEプラン)が0円。利用者全員は通常のLTE要スマホプランのほかに、データ定額サービスとして月2GB利用可能な“LTEフラット cp(f・2GB)”が3780円が選択できます。

Fx0 LGL25
●おもなスペック
OS:Firefox OS 2.0
通信:3G、LTE、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth3.0、NFC
ディスプレー:4.7インチ液晶(720×1280ドット、312dpi)
CPU:MSM8926(1.2GHz、クアッドコア)
メモリー(RAM):1.5GB
内蔵ストレージ:16GB(マイクロSDXC対応)
カメラ :800万画素(インカメラ210万画素)
バッテリー:2370mAh
サイズ/重量:70(W)×10.5(D)×139(H)mm/148g

(2014年12月23日17:15追記:直営店での発売および利用料金を追記しました。)
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 「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界



MozillaがFirefox OSの枠組みを発表し、それに賛同したキャリアが一堂に会したのが2013年の『Mobile World Congress』。日本からはKDDIが参画、端末の投入を予告していた。そこから約2年、ついにこのOSを搭載した『Fx0』が発表された。同社の田中孝司社長がかねてから「クリスマスプレゼント」と称していたように、発売日は12月25日となる。ただし、25日に発売されるのはauオンラインショップと直営店のみ。一般販売は1月6日から順次開始される。




「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界

 端末やFirefox OSに関する取り組みは、田中孝司社長が直接行なった。田中氏は“ギーク”を自称し、ユーザーからも「田中プロ」の愛称で親しまれる変わりダネの社長。ゲストには、これまたギークで週アス本誌でもおなじみの女優、池澤あやかさんを抜擢。
 
 Firefox OSは、Mozillaが開発を主導するウェブOS。カーネル部分などはAndroidをベースにしているが、アプリケーションランタイムに“Gecko”を採用。その上で動くアプリケーションも根本的に異なり、すべてがHTML5やJavaスクリプトといったウェブの技術で作られる。
 
 MozillaのCTO アンドレアス・ガル氏が「すべて100%オープンテクノロジーゆえに、ディベロッパーは自分たちの意向でその中身を自由に修正できる」と述べているように、オープンソースでキャリア、メーカー、開発者が自由にカスタマイズできるのも特徴。それぞれの作成したプログラムは、コントリビューションを行なうことでOSの仕様に取り込まれる。実際、KDDIも「Web-castの機能はKDDIがコントリビューションした」(田中氏)。欧州キャリアはプライバシーに関する機能を実装するなど、水平分業の形でOSが作られているのもFirefox OSならではだ。
 
 性能の低いCPUでもそこそこ快適に動くことから、海外ではローエンド向けのOSとして採用されることが多く、ZTEやTCL、ファーウェイといった中国メーカーが多数の端末を開発している。
 
 このOSを採用したKDDI初の端末として登場するのが、LGエレクトロニクス製の『Fx0』。「オープン」を表現する、スケルトンのボディーを採用。チップセットに1.2GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載する『Snapdragon 400』を、通信機能に下り最大150MbpsのLTEを採用するなど、海外で出ているFirefox OS端末よりは一段も二段も高いスペックになっている。
 
 現行のハイエンドモデルと比べれば見劣りする部分も多いが、実際に触ってみた限りではそこそこサクサク動く。文字入力には『iWnn IME for Firefox OS』を採用、フリック入力など今までスマホで親しまれてきた入力方法もそのままだ。また、『LINE』や『NAVITIME』といったアプリもプリインストールする。
 
 端末のデザインにはau desing projectで『MEDIA SKIN』、iidaで『X-RAY』を手がけてきた吉岡徳仁氏を起用。X-RAYと同じスケルトンボディーで、“中身”をデザインする手法も共通している。
 
 とは言え、田中氏自身が「ギークの皆様のためだけに、スマホを作った。ほとんど商売抜きでやり始めて、まったくビジネスのことは考えてない」と語っているように、端末の位置づけは非常に特殊で、万人受けを考えたものではない。発表会で出たアプリのマネタイズについての質問に対しても、「まったくビックリこいた質問」(田中氏)と返すなど、商売っ気のなさを隠さない。それでも、KDDIがFirefox OSを導入したのは、そこに“作る楽しみ”があったからだという。
 
 「なんとなく、既存のスマホに飽き足らなくなってきている。自分の若い頃を思い出すが、もっといじれたら楽しいんじゃないか。2011年ごろにFirefox OSを見て、おもしろいと思って導入を決めた次第で、ビジネス的にどうかは深く考えていない。au design projectもやってきたが、おもしろいことをやるのが、いわゆるファンに伝わればいいというノリ。自分のスマホはすごく身近なもので、みんなが同じものを持っているのはつまらないんじゃないか。それをデザインすることで、非常に身近な感じになるのがいい。その意味では、一般の方にも新しい時代が拓いていくことを教えていきたい」
 
 こうしたコンセプトの一環として、『Fx0』にはアプリを自由にデザインできる『Framin』をプリインストール。端末の傾きや照度などのイベントを検知して、さまざまな情報を表示することができる。いわば、誰もが簡単にプログラムを作れるということだ。
 
 KDDIはFirefox OSを採用した開発ボードの『Open Web Board』や、GUIを採用した開発ツールの『Gluin』を用意し、イベントなどで配布しているが、これも“作れる”を実現するための手段だ。
 
 もちろん、ビジネスは度外視していると言いながらも、「楽しくやろうというような想いが大きくなって、結果としてたまにはもうかったらいいと思っている」(田中氏)と、将来的な収益化はおぼろげながらも考えているようだ。
 
 端末は手が込んでいるが、本体価格は約5万円。近いスペックのAndroid端末が2万円台であることを考えれば、1台売るごとに大赤字ということにはならないだろう。
 
 また、開発者コミュニティが盛り上がり、結果としてHTML5ベースのアプリが増えれば、AndroidやiOSにとってもプラスになる。KDDIにとっても、新しさを打ち出せるのはメリットだ。このように考えると、KDDIのFirefox OSに対する取り組みは、すぐに儲けを出すというより、将来に向けた種まきをするプロジェクトと言えるだろう。
 
 「2台目で持つ方も多いと思うので、安い料金にさせていただいた」(田中氏)というように、料金も工夫した。“Fx0おトク割”を用意し、新規契約の場合は基本使用料が最大2年間無料になる。パケット定額サービスも“LTEフラットcp(f・2GB)”を選択でき、料金は3500円だ。
 
 とは言え、契約が必要になることに変わりはない。海のものとも山のものとも分からない新たなOSを採用した端末を、2年契約で持つのは勇気がいることだ。ギーク向けと位置づけるなら、チャレンジしやすいよう、単体でも端末を買えるようにしてほしかったところだ。
 
 KDDIの子会社が運営するMVNOの“UQ mobile”が始動し、2GBが980円でもてるようになった今だからこそ、どの回線を使うかはユーザーに委ねてもよかったのではないか。単体で販売すれば、既存のauユーザーがSIMカードを差し替えて気軽に使うこともできる。厳しい見方をすると、既存のビジネスの枠組みに縛られているとも言えるだろう。新しさを打ち出すのであれば、“売り方”にももうひと工夫ほしかったというのが、筆者の本音だ。

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