格安スマホと格安SIMを賢く使いこなす6つの裏ワザ

2016年03月01日

格安スマホと格安SIMを賢く使いこなす6つの裏ワザ

格安スマホと格安SIMを賢く使いこなす6つの裏ワザ


格安スマホ&格安SIMが俄然注目されている。楽天モバイルの「5分かけ放題」など、通話も通信もしっかりできて月々の支払いが格安なサービスも出てきた。

 そこで、今回は「もっと便利に使う」をキーワードに、格安スマホ&格安SIMの“裏ワザ”に注目する。

■格安SIMを海外で使う方法

 MVNOのSIMカードでも、電話に関してはドコモやauなど、回線を貸すキャリアのものをそのまま使っている。国際ローミングもサービスとして提供されているため、海外に持ち出したときにも電話やSMSの送受信は行なえる。

 一方で、注意したいのがデータ通信。データ通信自体はMVNO側が設備を持っているため、そこが国際ローミングを提供していなければ利用ができない。現状では、ほとんどのMVNOがデータ通信の国際ローミングをメニューとして用意していないため、対策が必要となる。その1つが、海外用のSIMカード。mineoなどは、海外で安価にデータ通信できるSIMカードを別途用意している。楽天モバイルも同様のサービスを開始する。こうしたSIMカードを、SIMフリー端末に挿して使えばよい。

3月10日発売予定の「楽天モバイル海外SIM」は、北アメリカパックが50MBのデータ通信が820円で実現。

■「050 Plus」などのIP電話を海外で利用

 スマホには様々なアプリをインストールできるが、“電話”も例外ではない。中には、050で始まるIP電話の番号を持てるアプリもあり、一般的な音声通話よりも料金が安く設定されている。海外で使う際に、転送をかけておけば国際ローミングより割安に電話を受けることもできる。

 音質はいいが、データ通信の接続環境によっては、遅延が生じたり、つながらなかったりすることもある。一般的な音声通話とは違い、電波の影響を受ける部分にまでQOS(クオリティ・オブ・サービス)を行なうことができないからだ。通常の電話は、データ通信が混み合ったときにも、それとは別にパイプを確保しておいているため、影響は少ない。IP電話では、そうした制御まではできないというわけだ。

NTTコミュニケーションズが提供するIP電話アプリ「050 plus」。


■毎月の維持費を月500円以下にする方法

 MVNOの料金には、相場がある。各社に回線を貸し出す際の料金がきっちり決まっているため、そこにコストやMVNO側の利益を乗せていけば、ある一定の範囲に収まるのだ。現状では、データ通信のみのSIMカードで、3GB、900円が相場と言える。これ以上安く収めたければ、より容量の少ない料金プランや、速度を抑えた料金プランを提供している会社を選べばいい。たとえば、DMM mobileでは、1GBプランの料金が590円。もう少し抑えて、500円以下にしたければ、通信速度を200Kbpsに制限した「ライト」と呼ばれるプランを選べばいい。こちらの月額料金は、440円だ。また、So-netが提供する「0SIM」も、オススメできる。こちらは、500MBまで、料金は0円。データ量が少なければ、1円もかからない驚きの料金プランとなっている。


通信速度200kbpsと高速データ通信はできないが、データ量制限がないデータのみのSIMが「ライト」。DMM mobileがリリース。

■パケット通信量を管理する設定でデータ通信量を制限内に収める

 大手キャリア、MVNOに関わらず、最近では使えるデータ量に上限がある、データパックが一般的になっている。使える容量が少なければ、そのぶん、料金を安く抑えることが可能だ。そのためには、自分がどのくらいのデータを使っているのかは、数値としてきちんと把握しておいた方がいい。データ量を“見える化”しておくというわけだ。特にスマホの場合、ユーザーが操作していなくても、自動的に通信をしていることがあるため、「あまり使っていないから」と過信するのはNGだ。

 Androidの場合、設定で使ったデータ量を見ることができる。一定量を超えたときに警告したり、データ通信を止めたりといった設定も可能なので、上手に活用して節約に生かしたい。

■SIMフリースマホをさらに安く手に入れる方法

 大手キャリアとは異なり、ギリギリの料金を提供しているMVNOには、端末の購入に対する割引がない。ドコモの月々サポートや、auの毎月割、ソフトバンクの月月割に該当する仕組みがないため、基本的には端末は本体価格をそのまま払わなければならない。分割払いができる店舗と、そうでないところがあるため、場合によっては一括で支払う必要もある。そのため、初期費用が“高い”と感じる人もいるかもしれない。そのようなときは、MVNOのキャンペーンをチェック。

 たとえば、楽天モバイルは、過去に端末を半額で売っていたこともあった。他社の場合でも、SIMカードとセットで買うと安くなるケースはある。スマホ以外の機器を買うときと同様、ネットも含めて様々なお店を比較・検討するのが正解だ。

楽天モバイルが2016年3月5日まで実施する期間限定の割引キャンペーンでは、最大1万6000円分が値引きされる。


■“2台持ち”で料金を抑える方法

 2台持ちは料金が高くなると思われがちだが、組み合わせ方によっては、かえって料金が安くなるケースもある。たとえば、電話もデータもたくさん使う人の場合、大手キャリアだと大体7000~8000円程度の料金がかかる。一方で、通話定額のある大手キャリアと、データ通信量の安いMVNOを使い分ければ、データ通信部分の料金を大幅に下げることが可能だ。

 この場合、大手キャリアは通話用にフィーチャーフォンを、MVNOはデータ通信用にスマホやタブレットを使うといい。たとえば、2700円の通話定額と、900円の3GBデータ通信で、料金は3600円になる。2台の端末を管理するのが少々面倒になってしまうが、料金が大幅に下がるため、検討してみる価値はありそうだ。

通話はフィーチャーフォン、データ通信はスマホやタブレットで分担する。



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