先生のスマホ お預けってどうよ? 「盗撮などの不祥事を防ぐため教諭のスマホは原則、職員室などで管理」量子コンピューター 新国家戦略案 ベンチャー10社以上創設へ

2019年11月23日

SNS時代 木下優樹菜のタピオカ恫喝騒動から何を学ぶか ( 「フォロワー530万人」の権力と裏腹のリスク )

SNS時代 木下優樹菜のタピオカ恫喝騒動から何を学ぶか ( 「フォロワー530万人」の権力と裏腹のリスク )
GSOMIA破棄 当面維持(背景)とその後



  今週18日、木下優樹菜さんの所属事務所が「芸能活動の自粛」を発表。「この度は、私の軽率な発言により相手の方、関係者の方々、ファンの皆様にご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。自らの言動を深く反省し、当面の間、芸能活動を自粛させていただくことといたしました。改めて自分自身の発言を見直し、相手の方には誠意を持って謝罪をしていきたいと思います。誠に申し訳ございませんでした」とコメントしました。

「相手の方」「軽率な発言」というのは、木下さんの姉が勤務していたタピオカ店のオーナー女性に対する恫喝まがいの言葉。木下さんと言えば、「インスタグラムのフォロワー数が国内5位の約530万人」を誇る芸能界トップのママタレントですが、コメント欄に寄せられた4万件を超える書き込みは、その大半が批判で埋め尽くされました。

今回の騒動は、「1本のメールをきっかけに地位や好感度を失ってしまう」という典型的なケースですが、ビジネスパーソンにとっても他人事とは言えません。

なぜ木下さんはママタレとしての復帰が絶望視されるほどのダメージを負ってしまったのか? 彼女の失敗には4つのポイントがあり、それはビジネスパーソンにとっても、地位や好感度を失わないうえで重要なものなのです。

DMが不特定多数にさらされた必然

木下さんが送ったと言われるダイレクトメールは、以下の通り。

「〇〇〇の妹だけど。色々言いたいことあるけど、とりあえずさー インスタで宣伝したのが気に食わねえだの 色々言われてたみたいだけどさー インスタから消すのがスジじゃないかなー? あと、弁護士たてて、法的処理、いくらでもできるからこれからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね」

「いい年こいたばばあにいちいち言う事じゃないと思うしばかばかしいんだけどさー 嘘ついちゃって、あとひけなくて、焦ってるのばればれすぎだから、今のうちに、謝るとこ謝るなり、認めるとこ認めて、筋道くらいとおしなよ うそつき」

「んで、給料明細だすの常識な。色々頭悪すぎな あと逆に週刊誌に姉がこういうめにあったって言えるからさ、ほんと、そろそろちゃんとしないと立場なくなるよー もーさ、やめなぁ? 覚悟を決めて認めなちゃい おばたん」


目に余る言葉づかいの悪さに加えて、脅迫罪や侮辱罪を問われそうなフレーズが並ぶなど、弁解の余地はありません。ただこうした怒りの感情は木下さんに限らず多くの人々が「口に出さない、メール書かないだけで、心の中で思っている」ものです。

その意味で木下さんが犯した1つ目の失敗は、「ダイレクトメールを二者間のクローズなもの」と捉えていたこと。しかも相手が面識のない人ならなおのこと、「不特定多数にさらされるリスクがある」と思っておくべきでした。

LINE、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのやり取りは、すべて書面同様の物証。これがよほどわかっていなかったのか木下さんは後日、「対面で謝罪するのではなく、再度メッセージを送る」という2つ目の失敗を犯してしまいました。しかもそこに書かれていたのは、謝罪の言葉だけではなかったのです。

「円満に本件を解決したいと思っております」「親同士ですので、今回のことがずっと尾を引くようなことは、子供のためにも良くないと思います」「お店のことも含め『お互いに、誹謗中傷をしない』、『お互いに、第三者に話をしない』ということで解決させていただけないでしょうか」などと“口止め”とみなされかねないフレーズが混じっていたのです。

結果的にこれも世間にさらされてしまい、木下さんはさらなるダメージを負いました。短期間で同じ失敗を繰り返してしまったのは、「初期対応における真剣度が足りなかったから」と言われても仕方がないでしょう。

「ユッキーナ」のタレント戦略にも問題が

木下さんは「530万人ものフォロワーを持つママタレント・木下優樹菜」のことを俯瞰して見ることができていませんでした。木下さん自身は第三者に過ぎないにも関わらず、店長に強気の言葉を浴びせてしまったのは、おごりの表れ。「私は強い権力を持った特別な人間」「インスタで宣伝して稼がせてやっている」という自負がそうさせてしまったのです。

木下さんが犯した3つ目の失敗は、「自分はそれだけ大きな権力を持っている」というメリットにしか目がいかず、「自分はそれだけ大きなリスクを抱えている」というデメリットを自覚できていなかったこと。これは成功を収めたビジネスパーソンも同じで、自分を取り囲む支持者(SNSならフォロワー)が増えるほど、権力とリスクは表裏一体となって増え、たった1本のメールで影響力を見せつけることも、大バッシングを食らうこともありえるのです。

 とりわけ木下さんのような芸能人や、成功を収めたビジネスパーソンは、権力を得るほど嫌悪や嫉妬の感情を受けやすく、支持者をはるかに上回るアンチを生んでしまいがち。そんなスケールリスクを甘く見ていたことが今回の活動自粛につながってしまいました。

また、木下さんへのバッシングで目立つのは、「もともと嫌いだったから見なくなってうれしい」「このまま二度と戻ってこないでほしい」という拒絶の声。芸能人もビジネスパーソンも「ファンが増えるほど、一定数のアンチも増える」ものですが、今回はほかの騒動と比べても際立ってアンチの数が多いのです。

これは今回の騒動というより、「木下優樹菜=ユッキーナ」というタレントのビジネス戦略によるものでしょう。

「本人のキャラクターをそのまま生かす戦略で、別の一面やスキルアップした姿を見せてこなかった」「フォロワーが多ければ、それ以上のアンチがいても気にしない」「アンチの存在を知っていても、彼らに対するケアをしない」など木下さんの戦略は、良く言えば「自由でイケイケ」、悪く言えば「無計画で勢いだけ」。だから今回のような逆境にはめっぽう弱く、本人が思っていた以上に拒絶の声が飛び交っているのです。

騒動発覚から1カ月の経過と説明責任

あらためて騒動を振り返ると、事の発端は、「木下さんが身内である姉の言葉だけを信じ、怒りの感情に火をつけた」こと。冷静さを失った結果、事実関係の確認をせずに1人よがりな正義感を持ち出して、会ったことすらない人を攻撃してしまいました。

しかし、ビジネスシーンでは、「家族のことだから冷静さを失ってしまった」という言い訳は通用しません。むしろ、「身内びいきにならないために、通常よりも冷静になるべき」という見方が常識。これは家族だけでなく同僚や友人のケースも同様で、「近しい人に関わることで冷静に振る舞えるか」はビジネスパーソンにとって重要な資質なのです。

また、今回の騒動とは異なり、「明らかに自分が正しくて、相手が間違っている」というケースでも、「だから何を言ってもいい」というわけではありません。相手を傷つけるためだけの言葉は、思っていたほどすっきりしないうえに、言霊のように自分の心をも傷つけてしまうので、どんな理由があったとしても避けたほうがいいでしょう。

 

 その後、木下さんは活動自粛を発表しましたが、この間も冷静さを取り戻せていたとは言えません。騒動がはじまってから活動自粛の発表まで1カ月以上かかってしまったことが批判を大きくしてしまいました。

そもそも芸能人の活動自粛は「イメージダウンの下げ止まりを狙った」ものであり、「活動再開に向けた第1段階」とも言えるものですが、重要なのは「その前に自らの口で説明責任を果たしておく」こと。それをしない限り、「逃げた」「不誠実だ」などとイメージは下がり続けてしまいます。

イメージは「恫喝したヤバイ人」のまま

その点、木下さんは会見を開かず、肉声を発していません。人々が木下さんに抱くイメージは「恫喝したヤバイ人」のまま。嫌悪感が消えていないほか、メディア報道が少なかったため、所属事務所ともども「逃げた」「不誠実だ」と思われてしまいました。相手に謝罪の意を表し、反省するための活動自粛ではなく、「いまだ自分を守ろうとしている」とみなされているのです。

もしかしたら木下さんと所属事務所は、「ネットでの行為から発生した騒動だから、会見ではなく文字のやり取りでいいかな」「世間の反応をうかがいながら今後の方針を決めよう」と思ってしまったのかもしれません。

騒動が発生してから1カ月以上も経過したことと、活動休止の前に会見で説明責任を果たさなかったこと。これが木下さんの犯した4つ目の失敗でした。ビジネスパーソンも同様に何らかの失敗を犯したときは、「スピーディーに対応すること」「迷惑をかけた相手(上司、同僚、取引先など)に自分の口で謝罪すること」が求められます。

これまで培ってきた実績や立場を失わないためにも、「メール1本くらい大丈夫」「相手は自分よりも格下だからいいだろう」と侮らず、ここで挙げた4つの失敗を反面教師にしてみてはいかがでしょうか。


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参考

木下優樹菜のタピオカ恫喝騒動から何を学ぶか ( 「フォロワー530万人」の権力と裏腹のリスク )

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rikezyo00sumaho at 07:07│Comments(0)

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