2016年10月

2016年10月28日

注目 任天堂のポケGO効果、120億円 任天堂、経常利益を下方修正 円高で収益目減り

注目 任天堂のポケGO効果、120億円 任天堂、経常利益を下方修正 円高で収益目減り

任天堂のポケGO効果、120億円 君島社長「想像以上」

任天堂(京都市南区)は26日、7月に国内外で配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の世界的なヒットの影響で、9月末までに120億円の利益を得たと発表した。本業であるゲーム機の販売不振が続く中で、同社の想定を超える貢献度で業績を下支えした。

 ポケモンGOは米ナイアンティック社が開発を主導し、任天堂が32%出資するポケモンブランドの管理会社ポケモン(東京都)がライセンス提供や開発協力を行った。配信8週間でダウンロードが累計5億回以上と爆発的ヒットを記録。ポケモンが多額の収益を上げ、任天堂も同社への出資分に応じた利益が入った。

 任天堂はこのほか、スマホ画面を見続けなくても遊ぶことができる端末機器「ポケモンGOプラス」を9月に発売し、品薄状態が続いている。既存のポケモン関連のゲームソフトや携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の海外販売にも好影響を及ぼしたという。

 任天堂は配信直後に「業績への影響は限定的」とのコメントを出していたが、大阪市内で同日会見した君島達己社長は「想像以上の反響。今後のゲームビジネスにもプラス効果が期待できる」と評価を引き上げた。

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任天堂、経常利益を下方修正 円高で収益目減り


任天堂は26日、2017年3月期の経常利益予想を期初発表の450億円から100億円(前期比65・3%減)に下方修正した。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」のヒットが利益面で貢献するが、円高による大幅な収益の目減りを補うまでには至らないとして、見通しを増益から減益に一転させた。

 為替が期初の想定より円高に推移すると見て、売上高予想を5千億円から4700億円(前期比6・8%減)に引き下げた。前提レートは期初の1ドル=110円から100円に、1ユーロ=125円から115円に変更。外貨建て資産の評価替えによる為替差損が利益を押し下げる見込み。

 一方、純利益予想は、米大リーグ・シアトルマリナーズ運営会社の株式の一部売却益627億円を計上する影響で、期初の350億円から500億円(同3・0倍)に上方修正した。150円としていた年配当予想も210円に引き上げる。

 16年9月中間連結決算は、売上高が1368億円(前年同期比33・0%減)、経常損益は308億円の赤字(前年同期は164億円の黒字)、純利益は382億円(前年同期比3・3倍)だった。来年3月に新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を発売する影響で、既存のゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」の販売が落ち込んだ。利益面では円高で為替差損399億円を計上したことが響いた。

 大阪市内で会見した君島達己社長は、スイッチは3月中に200万台の出荷を計画していることを明かし、「今までの遊びの体験が変わる。きっとみなさんにも受け入れられる思う」と自信を示した。

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任天堂、ポケモン効果で120億円持分利益 円高で業績予想下方修正


[大阪市 26日 ロイター] - 任天堂 <7974.T>は26日、2016年4─9月期にポケモン関連で120億円の持分法投資利益を計上したと発表した。ただ、円高の影響や利益率の高いソフト販売計画の未達を踏まえ、通期業績予想は下方修正した。下期は次世代ゲーム機の投入やスマートフォン向け有力ソフトの配信などポジティブな要因が控えているが、円高の向かい風は跳ね返せなかった。

<ポケモンGO効果>

持分法による投資利益120億円は営業外収益に計上した。主に持分法適用会社ポケモンの関連という。

君島達己社長は会見で、スマホ向けゲーム「ポケモンGO」について「想像していた以上に大きな反響をいただいた」と指摘。「既存のポケモン関連のソフトウェアの販売も上がっている」と述べ、業績の追い風になっているとの認識を示した。

ただ、第3・四半期以降の利益計上については「通常であれば配信開始時に大きな山が来る」と述べ、利益貢献は小さくなるとの見通しを示した。

任天堂は20日、次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の紹介映像を公開した。市場ではサプライズがないと受け止められ、株価は急落したが、君島社長は「非常に面白い新しいものができた。きっと皆さんにも受け入れられると思っている」と自信を示した。

来年3月に発売予定で、今年度は200万台の出荷を計画している。業績予想には織り込み済みという。

<業績予想を下方修正>

任天堂は同日、2017年3月期の業績予想を下方修正した。前提為替レートを円高方向に見直したことを反映させたほか、ソフト販売計画の下方修正も織り込んだ。

前提為替レートは、1ドル110円から100円に、1ユーロ125円から115円にそれぞれ変更。据え置き型ゲーム機「WiiU」のソフト販売計画は1500万本から1400万本に引き下げた。

携帯型ゲーム機「3DS」のハード販売計画は500万台から600万台に引き上げたものの、ハードよりもソフトの方が利益率が高いため、利益の下押し圧力として働くという。

4─9月期は為替差損が399億円発生した。

こうした状況を踏まえ、売上高は前年比6.8%減の4700億円(前回予想5000億円)、営業利益は同8.8%減の300億円(同450億円)にそれぞれ下方修正。一方、最終利益は米メジャーリーグ球団シアトルマリナーズ運営会社の持ち分売却益627億円を計上したことを踏まえ、同3倍の500億円(同350億円)に上方修正した。

いちよしアセットマネジメント執行役員の秋野充成氏は「下方修正後の通期見通しは市場コンセンサスを下回り、株価にとってネガティブだ」と指摘。「ニンテンドースイッチなどに対する期待感を背景に買い持ちしている投資家が多いが、今回の決算内容を受けていったん冷静さを取り戻し、利益確定売りが優勢となる公算が大きい」と語った。

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参考

ポケモンGO 約455億円 の収益 配信後2ヶ月で

注目 <ポケモンGO> 日本での配信から2カ月が過ぎ 危険な「一斉移動」 背景に「不正ツール」


京都 任天堂のポケGO効果、120億円 君島社長「想像以上」

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2016年10月15日

新聞社の未来は? 新聞の電子版・スマホサービス、全国紙5紙の特徴は?

新聞社の未来は? 新聞の電子版・スマホサービス、全国紙5紙の特徴は?

人工知能 職場をどう変える?

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一般的にインターネット上のニュースは無料で読めるが、新聞社各社は電子版・スマートフォンでのサービスを充実させるようになってきた。全国紙5紙の動きをみると、無料だけではなく有料版でも提供を見られるようになってきた。展開するサービスは、新聞各社ともそれぞれ特徴があり、よいところ、悪いところもはっきりとしてきた。各社のサービスを比較してみよう。

一歩先ゆく日経
 
一歩先ゆく日経のアプリ
 
 電子版での転回は日本経済新聞が一歩先をゆく。2010年3月に「日本経済新聞電子版」はスタートした。現在の有料会員数は約48万、無料登録会員をふくむ電子版会員数は約317万と、日本経済新聞社はいう。電子版の創刊により、同年の新聞協会賞を受賞している。

  「日本経済新聞電子版」の特徴は記事の多さと内容の深さだ。新聞の紙面よりもはるかに多い記事を電子版に掲載し、記事の内容も、紙の新聞よりも深掘りして書いてある。

  その記事を読者に提供しているのがスマートフォンのアプリだ。きびきびした動きはストレスを感じさせない。紙面ビューアのアプリも最近リニューアルした。これまでは朝刊では「朝刊」(最終版)の地方面では「東京・首都圏経済」を表示していたが、他の地域を表示することも選べるようになった。もちろん、いままで通り各地域の地方面も読める。

  また、企業人事に異動があった際にはメールでお知らせする、という機能もある。

  ビジネスパーソンに向けて情報を発信し、それに合わせた機能を提供していることで、同紙の電子版は成功している。

追いかける朝日
 
日経を追いかける朝日新聞デジタル
 
 それを追うのが「朝日新聞デジタル」だ。2011年5月に開始した朝日新聞デジタルは、会員数280万人、有料会員は28万人だと朝日新聞社は述べる。朝日新聞デジタルは、何をめざすのか。「近年、お客様の閲覧環境はパソコンだけではなくスマートフォンやタブレットなど多様化していますが、使いやすい、分かりやすい『朝日新聞デジタル』を目指しております」という。

  たしかに、朝日新聞デジタルは使いやすい。他の新聞のデジタル版では紙面ビューアとニュースアプリが別々だが、朝日新聞デジタルでは一体となっている。紙面ビューアでは各地の地方面を読むこともできる。日本経済新聞電子版の地方面は地域経済の話が中心で、しかも県よりも大きい「地方」が対象となっている。だが朝日新聞デジタルは各都道府県、地域によってはそれよりも小さい地域の各面を読むことができる。かつては全部の地方版を掲載した紙の新聞を高い値段で販売していたが、いまではそれと同等の機能を格安で手に入れることができる。

  また有料サービスについては、新聞を購読していない人のための「シンプルコース」もスタートした。月額980円で月に300本まで読めるというものだ。

  日本経済新聞電子版も朝日新聞デジタルも、有料である。単独読者だけのコースもあるが、メインは紙の新聞と併読するコース。どちらも新聞購読料にプラス月に1,000円だ。なお、朝日新聞デジタルを長く購読していると、6ヶ月縛りで月に500円となる「キャンペーン・ダブルコース」の案内がくる。

読者と接しようとする毎日

 毎日新聞が電子版サービス「愛読者セット」を開始したのは2013年12月だ。「読者から信頼される情報発信をさらに努め、ネットの世界でも『毎日ジャーナリズム』の信頼性を図っていきます」と高い志を掲げる。

  「読者の多様なニーズに対応し、読者との関係性の強化を主眼にコンテンツ、サービスとも追加や強化を行っていく方針です」とする毎日新聞は、プラス500円の「愛読者プレミア会員」向けに健康相談サービスを行っている。「『デジタル毎日』では経済コンテンツと医療コンテンツに力を入れていることもあり、優待サービスの中に健康相談、病院検索機能も盛り込みました」と毎日新聞はいう。

  たしかに、紙の新聞の読者は高齢化していることも事実だ。その層には、上乗せしても必要なサービスだろう。

  毎日新聞のデジタルサービスの基本「愛読者セット」には追加料金を設けていない。「デジタルは急速に普及しています。このため、本誌読者の利便性向上と商品価値を高めるため、毎日新聞本紙の価格は『紙とデジタルをセット』にしました」という。だから、紙の購読料だけで、デジタルは登録すれば読めてしまうのだ。プラス500円の「愛読者プレミア会員」になると、健康相談だけではなく、週刊誌『サンデー毎日』や同紙と提携関係にある『ウォール・ストリート・ジャーナル』が読める。

  「愛読者セット」「愛読者プレミア会員」、その他デジタルサービスをあわせて会員数は70万人となる。

無料の産経
 
紙面を無料で読める産経新聞
 
 産経新聞のスマートフォンアプリといえば「紙面が無料で読める」という印象が強い。iPhoneは2008年12月、Androidは2011年11月にこのサービスを開始した。約750万ダウンロード。

  産経新聞の無料配信は続くのか。「サービス開始当初から無料閲覧機関を『当分の間』とお答えして参りました。ユーザーの動向を踏まえつつ、有料化の可能性は常に検討を重ねており、可能と判断すれば有料化する考えに変わりはありません」とデジタル部門・産経デジタルは述べている。つまり、紙面を無料で読めるアプリや、速報ニュースのアプリも、有料化の可能性があるということだ。

  ただし、産経デジタルの提供する速報ニュースのアプリには、欠点がある。速報でないニュースでも、読ませたい記事ならばプッシュ通知する。その中には、産経新聞の論調を好まない人には目をそむけたくなるような内容のものも多い。韓国や中国に対する批判記事、民進党への批判記事。ときには、阿比留瑠比・論説委員兼政治部編集委員のコラム配信がプッシュ通知されることもある。逆に産経新聞のアプリ・スマートフォンサービスは、有料化してもいいのではないか。無料であることでこういった論説や記事を広めやすいということもあるのではと考える。「編集に関することにはお答えできません」と産経新聞社広報部はいう。しかしここが、産経新聞のニュースアプリとして重要なところではないか。

取材に応じない読売

 読売新聞社にも「読売プレミアム」についての質問状を送ったが、10月11日正午現在返事はなく、何度問い合わせても「(回答を)検討しています」という返事だけだった。公開されている情報によると、「読売プレミアム」は、紙面購読者に150円(税別)を加えれば新聞の全記事や紙面イメージなどが読めるというものだ。いまだスマートフォンのアプリはなく、スマートフォンで紙面イメージを見る際にも、ログインしてブラウザで見なくてはならない。媒体資料から様子を探ることも困難である。なお、サービスは2012年5月に開始している。

  読売新聞は日本一の部数を誇っていながら、デジタルに関してはどこか保守的だ。なぜ読売新聞社はデジタルに保守的なのか。紙の新聞が日本一だからいいのか。このあたり、渡邉恒雄氏が「代表取締役主筆」となり、経営の最高責任者でなくなった(ただし紙面の最高責任者ではある)現在、今後どうするかをあらためて考える必要があるのではないか。

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参考

クラウドワークス
CrowdWorks

おまかせ事務代行 YPP


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rikezyo00sumaho at 07:07|PermalinkComments(0)