2016年07月
2016年07月20日
ソフトバンク孫正義社長 「3兆円買収劇」は英断か迷走か
ソフトバンク孫正義社長 「3兆円買収劇」は英断か迷走か
日本の成長戦略になるか? IoT と 6-Tech と その周辺 メモ
まさか3兆円超えとは――。株式市場は“孫氏の兵法”に驚きを隠さない。
ソフトバンクグループの孫社長は18日、英国で記者会見し、同国に本社を置く半導体設計会社の「ARM(アーム)ホールディングス」を買収すると発表した。買収額は240億ポンド(約310億米ドル、約3兆3000億円)で、日本企業のM&Aとしては過去最大規模だ。
「ソフトバンクは保有していたアリババ株などを売却し、ここへきて約2兆円を調達しています。孫社長は資金の使い道について大型の投資案件はないとしていましたが、水面下ではしっかり動いていた。ビックリです」(市場関係者)
孫社長は「今こそ英国の将来を信じ投資すべきとき」と力を込め、「(今回の買収は)ブレグジット(英EU離脱)とは無関係」と話した。その通りだとしても、ブレグジットで英ポンドは急落し、現在は1ポンド=140円前後。ブレグジット前は160円水準だったので、円ベースでザッと4000億円を得した計算だ。
ARM社の開発したCPU(中央演算処理装置)は、スマホやタブレット端末などに使われ、販売されているスマホの97%に組み込まれている。開発や設計に特化し、自らは生産しない“ファブレスメーカー”だ。約300社の半導体メーカーと取引があるという。
株式評論家の杉村富生氏が言う。
「孫社長は、モノのインターネットといわれるIoTを睨んでARM社を買収したのでしょう。ARM社の開発力、先端技術力はIoT時代に欠かせません」
一方、「経済界」編集局長の関慎夫氏は懐疑的だ。
「ソフトバンクは12兆円近い有利子負債を抱えています。3兆円の投資は重た過ぎるでしょう。実は、もうひとつ頭をよぎったことがあります。孫社長が後継者に指名しながら6月に突然退任したアローラ前副社長は、この件に反対だったのではないかということです。アローラ氏はソフトバンクの現状を冷静に分析し、3兆円超の投資は無謀だと判断した可能性があります。そして孫社長と対立し、辞めたのかもしれません」
巨額買収だけにさまざまな臆測が飛び交うのは仕方ない。3兆円買収の波紋は広がりそうだ。
/////
ソフトバンク孫社長「次のパラダイムシフトはIoT」「ARMと英国の将来に賭けている」
「モバイルからIoT(Internet of Things)というパラダイムシフトの初期に投資したい」――ソフトバンクグループは7月18日(日本時間)、英国の半導体企業ARM Holdingsの買収を発表。孫正義社長が両社の戦略的合意について、英国で開いた記者会見で説明した。家電や自動車などさまざまな機器がネットにつながるIoT時代、ARMの半導体技術へのニーズが飛躍的に成長すると見通し、買収に踏み切ったという。
同社はARM株式の100%を約3兆3000億円(約240億ポンド)で取得し、ARMは上場を廃止する。非上場化により「次の四半期決算を心配しなくてよくなり、大きな投資ができる」とし、5年かけてエンジニアを倍増させる計画だ。
ARM買収を説明する孫社長
ARMはファブレスの半導体企業。自らはチップの製造・販売を行わず、技術のライセンス販売のみを行う。特にスマートフォンに強く、昨年販売されたスマホの95%にARMアーキテクチャのチップが採用されているという。
孫社長は英国が国民投票でEU離脱を決定したタイミングでの英国企業大型買収であることについて「ようやく買収のための資金が手に入ったためで、このチャンスを待っていたわけではない」「英国の複雑な状況を憂慮している声もあるが、自分はいまこそが投資のタイミングであると信じており、英国の将来に賭けている」と述べ、英国の従業員を次の5年で倍増し、独立性は保持すると強調した。
買収資金は全額、現金で確保。中国Alibaba Group Holding株やフィンランドSupercell株の売却により得た資金で70%をまかない、残りの30%はブリッジローンで調達する。
英国のEU離脱決定に伴うポンド安のタイミングでの買収となったが、為替相場は「必ずしも影響していない」という。「(株式売却により)お金が準備できたからこういう結果になった。ARMの株価はこの2週間で15%上がっており、ドルで換算するとほぼイコールだ。安く買おうと考えたわけではない」。
ARMについては「この10年間、ずっと尊敬してきた企業」であり、「大きなパラダイムシフトはインターネットからモバイルに移り、その次はIoT」「このパラダイムシフトの初期に投資をしたい」と、ARMをソフトバンクグループの一員とした理由に挙げた。
ARMの上場は廃止し、研究開発とエンジニア採用に集中的に投資する。「ARMはファブレス企業なのでエンジニアが資産。今こそがエンジニアを増やすタイミングだ」とし、優秀なエンジニアの採用に最大の投資を振り向けると話した。
ARMの将来性については、モバイルコンピューティングでは85%以上のシェアを持ち、これから伸びる自動運転分野での可能性、セキュリティへの注力、Cortex MaliなどのGPU製品も、これから伸びる要因として挙げた。
また、Sprintの経営立て直しに自信を持っているからこそ、ARM買収に乗り出したと説明した。
孫社長がARMのトップと接触し、買収交渉を始めたのは2週間前。わずか2週間で交渉がまとまったという。
/////
一問一答 ソフトバンク・孫社長「人生で最もエキサイティング」
ソフトバンクグループは18日、英半導体設計大手アーム・ホールディングスを買収すると発表した。同日、ロンドンで記者会見した孫正義社長は「(あらゆるモノがインターネットにつながる)IoTはチャンスであり、アームの将来の成長余力を考えると安く買えた」と話し、「アームの買収は私の人生の中で最もエキサイティングな出来事だ」と語った。
――アームの強みはどういった分野で発揮されるのか。
「アームの技術は年間148億個の半導体に使われている。米インテルは設計と製造を手がけるが、アームは設計に特化してメーカーに設計図を渡す。増益を続けており今後も成長率は二次曲線を描くだろう」
「アームが設計した半導体は様々なスマホに入っている。スマホの通信用半導体のうち90%以上を占める。米アップルや韓国サムスン電子のスマホもアームなしには端末をつくれない。今後、自動車の分野などチップがたくさん入っていく」
――アームを買収する狙いは。
「今までの投資もパラダイムシフトの入り口のタイミングで決断した。次のパラダイムシフトはIoTだ。IoTはチャンスであり、全ての人類や製品にとって重要なものとなる。スマートフォン(スマホ)や自動車、家電だけでなくあらゆるものがネットにつながるようになる」
――ソフトバンクとのシナジー(相乗効果)はあるのか。
「具体的なビジネスモデルではなく、将来、色々な可能性がありうるというレベルだ。ただ、スマートフォン(スマホ)、自動車、家電もIoTからすれば全体の2~3%にしかすぎない。(ネットワークに接続するモノは)何十倍も何百倍も広がっていく。30年後には電灯や街灯をはじめ、1人あたりで換算すると千個くらいのモノが(ネットを介して)つながるだろう」
「ソフトバンクは通信のインフラ会社だ。アームはインフラを使い、日本や米国などでネットワークに接続する製品とつながる。将来的にサービスの部分でなんらかのシナジーがあるだろう」
――アームの経営にはどのように携わっていくのか。
「毎日、アームの経営に口をはさむわけでははない。これから現経営陣と一緒に中長期の戦略やビジョンをしっかりと議論し、研究開発やエンジニアへの投資の後押しをする。機関投資家に利益をアピールすることより、長期的な成長をみすえた投資をする。アームの買収は私の人生の中で最もエキサイティングな出来事だ」
――買収金額が高すぎるのではないか。
「ソフトバンクの歴史上で最も大きい額になった。43%のプレミアムを上乗せするのは高いという見方もあるが、アームの将来の成長余力を考えると10年後には『この価格なら安く買えた』と思ってもらえるはずだ」
――英国がEU(欧州連合)を離脱する見通しになり、ポンド安が進んだ。アームの買収判断には影響したのか。
「0.1%も頭になかった。(EU離脱の国民投票の結果)ポンド安が進んだ一方、この期間にアームの株価は15%値上がりした。主要企業のなかでも珍しい動きだ。為替の動きと株価上昇はドル建てで見るとほぼトントンになる」
「英国の政治的な状況を心配する人もいるが、私は逆だ。いまこそ投資すべきだと考えた。強い心、信念を持って取引に臨んだ」
――「後継者」と目していたニケシュ・アローラ前副社長が6月末に電撃的に退任した。今回の買収と関係があるのか。
「ニケシュとはビジョンについて非常に多くを共有してきた。アームの買収にも賛同してくれたと思う」
/////
ソフトバンク孫社長 IoTは将来の成長性期待できる
18日にイギリスの世界的な半導体開発会社「ARMホールディングス」をおよそ3兆円で買収すると発表した「ソフトバンクグループ」の孫正義社長は、19日夜、NHKのインタビューで、巨額の買収資金に見合った投資なのかという懸念に対して、将来の成長性が期待できることを強調しました。
インタビューで孫社長は、家電製品や自動運転車などあらゆるモノをインターネットでつなぐIoTと呼ばれる技術に今後力を入れる方針を改めて示したうえで、「IoTの世界では、ARMの半導体チップがあらゆるモノに入る。ソフトバンクが手がける通信サービスと合わされば、相乗効果が必ず出る」と述べました。そのうえで巨額の買収資金に見合った投資なのかという懸念が出ていることについては、「3兆円を全額回収しなくても、少なくともARMの利益は急激に伸びていき、会社の価値は今の何倍にもなる」と述べ、ARMの研究開発体制の強化によって、将来の成長性につなげることが大事だという認識を示しました。
さらに孫社長は、「IoTは10年に1度のパラダイムシフト=大きな変革であり、今後10年間はIoTに私の情熱を注ぎたい。やる気がふつふつと湧いてきている」と述べ、今回の買収の成功に自信を示しました。
/////
ソフトバンク 英ARM買収 IoT強化が焦点
通信大手のソフトバンクグループは、イギリスに本社を置く世界的な半導体開発会社ARMホールディングスをおよそ3兆3000億円で買収すると18日発表しました。会社側はあらゆるモノをインターネットでつなぐIoTと呼ばれる技術を次の成長分野に位置づけており、巨額の買収額に見合う形でどこまで強化できるかが焦点となります。
ソフトバンクは、イギリスに本社を置く半導体開発会社ARMホールディングスのすべての株式をおよそ240億ポンド(日本円で約3兆3000億円)で取得し、完全子会社とすることで両社の間で合意したと18日発表しました。
ロンドンで開いた記者会見で孫正義社長は買収の理由について、あらゆるモノをインターネットでつなぐ新しい技術IoTの事業を強化することがねらいであると説明しました。そのうえで孫社長は「この規模の投資は初めてであり、大きな賭けであるが、次の大きなパラダイムシフトはIoTになる」と述べ、インターネットの主役がパソコンからスマートフォンに移ったように、次はIoTに移行するとして、IoTに欠かせない最先端の半導体技術を持つARMを買収する意義を強調しました。
ソフトバンクを巡っては、中国のネット通販最大手アリババグループなど保有する株式を相次いで売却し、総額1兆8000億円の資金を確保していますが、今回、金融機関から新たに1兆円の資金を借り受けるとともに、アメリカの携帯電話会社などこれまでの相次ぐ買収で、ことし3月の時点で有利子負債はおよそ12兆円に上っています。これについて孫社長は「携帯電話事業などで安定して手元の現金は確保されており、実際の負債は大きくは変わらない」と説明しました。
日本企業による海外企業の買収としては、過去最大規模となる今回の買収にあたって会社側が次の成長分野として期待するIoTの事業を巨額の買収額に見合う形でどこまで強化できるかが焦点となります。
ソフトバンクがねらうIoT
IoTは工場の生産設備や製品などあらゆるモノにセンサーと通信の機能を持たせ、それをインターネットでつなぐ新しい技術です。
例えば世の中のあらゆる家電製品がネットにつながると、冷蔵庫の中身の食品をコンピューターが把握して外出先にいる家族に対し自動で買い物が必要な品を伝えたりできるような活用方法が考えられています。
また、これから実用化が進む自動運転車と、道路の標識や信号などがネットで結ばれると、車どうしが位置情報を交換したり、車と道路の標識や信号と連携したりして、交通事故や渋滞を防ぐことができるようになると指摘されています。
このようにIoTの技術によって、利便性や生活の質を大きく高めることができると期待されているのです。
また、工場の生産設備や工業製品に導入すれば、そこから得られる膨大なデータを製品の開発や故障の予測に生かすこともできるとされています。
消費電力低いARM社の半導体
ARMが手がける半導体製品の基本設計の技術は、特に消費電力の低さが特徴です。IoTの世界では、センサーや通信を制御するための半導体製品をあらゆるモノに組み込む必要があり、消費電力の低さは大きな強みになると見られています。さらに、ソフトバンクとしては、セキュリティーの強化にあたっても半導体の技術は欠かせないとしています。IoTが普及すれば、さまざまなモノがネットにつながるため、外部からのハッキングなどのリスクも高まります。製品に組み込まれる半導体にセキュリティー対策を施すことで、こうしたリスクに備えることができるとしています。
ARMの技術が採用されているのは、現在は、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器が中心ですが、ソフトバンクとしては、将来、その用途が大きく広がると期待し、買収によってIoTの分野で主導権を握るねらいがあります。
/////
ソフトバンク 半導体会社ARMの買収で合意
通信大手のソフトバンクグループは、イギリスに本社を置く世界的な半導体開発会社、ARMホールディングスを買収することで両社の間で合意したと発表しました。買収額はおよそ240億ポンド(およそ3兆3000億円)に上り、日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模となります。
発表によりますと、通信大手のソフトバンクグループはイギリスに本社を置く半導体開発会社、ARMホールディングスのすべての株式を取得し、完全子会社とすることで両社の間で合意したということです。
ソフトバンクはARMの株主や、イギリスの裁判所の承認を得たうえで、ことし9月末までに株式のすべてを取得することを目指します。買収額はおよそ240億ポンド(およそ3兆3000億円)に上り、日本企業による海外企業の買収としては過去最大規模の案件となります。
ARMホールディングスは、スマートフォンやタブレット端末などに使われる半導体を設計し、そのライセンスを世界の半導体メーカーに提供していて、世界の市場で圧倒的なシェアを持っています。
ソフトバンクは今回の買収で半導体の分野に参入し、スマートフォンの中核技術をおさえるとともに今後、家電製品や自動車などあらゆるものをインターネットで結ぶ「IoT」の技術でも主導権を握るねらいがあるものとみられます。
孫社長「IoT強化のため投資する」
ソフトバンクグループの孫正義社長はイギリスのロンドンで記者会見し、「ARM社は非常に尊敬すべき会社であり、ソフトバンクの一部になればと思ってきた。とても興奮している」と述べました。
そのうえで、「ARM社は、時代の変化に対応できる独自の技術を持っていて、巨大なチャンスのあるIoTの分野を強化するために投資する」と述べ、あらゆるものがインターネットとつながるIoTの分野を強化するねらいがあることを明らかにしました。
イギリスは国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことで、競争力が低下し、海外からの投資が減少するのではないかという見方も出ています。これについて、孫社長は「イギリスに対し、強い信頼を持っている」と述べ、イギリスの投資先としての重要性は変わらないという見方を示したうえで、今後5年間でイギリスでの雇用を倍増させることを明らかにしました。
ARMとは
ARMホールディングスはイギリスに本社を置く半導体製品の開発や設計を手がける会社です。
ARMが開発したCPU、心臓部に使われる半導体製品の基本設計は消費電力が低いことが特徴とされ、携帯電話やタブレット端末などの分野で圧倒的なシェアを持っています。
会社側によりますと、ARMのCPUの基本設計は世界のスマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器のおよそ85%で採用されているとしています。ARMは、半導体の開発や設計に特化し、みずからは生産は行わないいわゆる「ファブレス」企業で、従業員はおよそ4000人です。ほかの半導体メーカーなどおよそ300の企業に対し、基本設計のライセンスを供与するなどして収益を得ているということです。
同じCPUの基本設計で、パソコンでは圧倒的なシェアを持つインテルも、携帯電話やスマートフォンの分野ではARMに大きく水を空けられています。
ソフトバンク これまでの戦略
ソフトバンクは昭和56年、創業者の孫正義氏が24歳の時にパソコン用ソフトの卸売り会社として事業をスタートしました。その後、平成8年にアメリカの企業と共同でインターネット検索サイトを運営するヤフーを設立し、インターネットの分野へ本格的に進出しました。
平成13年に、インターネット接続サービスのYahoo!BBを始めるにあたっては、街頭で「モデム」と呼ばれる接続用の機器を無料で配る大胆な手法でシェアを伸ばし、高速インターネットの分野に価格破壊を引き起こしました。
平成16年には当時の日本テレコムを買収して固定通信の事業に参入し、翌年には、経営難に陥っていた大手スーパーのダイエーからプロ野球の福岡ダイエーホークスを買収して球団経営に乗り出すなど、急速に事業を拡大していきます。
そして、平成18年、ボーダフォンの日本法人を買収して携帯電話事業に参入し、固定通信と移動体通信の両方を手がける大手通信グループへと成長しました。携帯電話事業では国内の携帯電話会社で最初にアップルのiPhoneを導入して契約者数を伸ばすとともに、PHSのウィルコムやイー・アクセスを買収しました。これによって、国内の携帯電話業界はNTTドコモとKDDI、それにソフトバンクの大手3社に集約されることになりました。
買収攻勢は海外にも広がり、3年前の平成25年にはアメリカの大手携帯電話会社、当時のスプリント・ネクステルを買収し、世界的な通信グループの一角を占めるまでになりました。さらに、スプリントを通じて同じアメリカの携帯電話大手、TモバイルUSの買収も目指しましたが、現地の規制当局が寡占化への懸念を強めたことで買収を断念しています。
おととしにはグーグルの元幹部、ニケシュ・アローラ氏を経営に参画し、アジアの国々でインターネット通販を手がけるベンチャー企業などへの投資を進めていました。しかし、アローラ氏は先月、突然、退任することになり、これについて孫社長は「60歳の誕生日にニケシュにバトンを渡すつもりだったが、あと1年に迫ってもう少し社長を続けたいと欲が出た」と述べ、事業の拡大に強い意欲を見せていました。
/////
2016年07月14日
米国でヒット! スマホでゲーム「ポケモンGO」 任天堂関連会社、アプリ配信 京都
「ポケモンGO」を執拗に問題視する夜回り先生に千原ジュニアがツッコミ
14日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)で、海外で大ヒット中のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を執拗に批判する夜回り先生こと水谷修氏に、千原ジュニアがツッコむ場面があった。
番組では、海外における「ポケモンGO」の人気ぶりを特集した。本作の特徴は、スマホのカメラや位置情報機能を用いて、作中のモンスターがさながら眼前に潜んでいる感覚が楽しめることだ。アメリカでは、配信開始からわずか4日で、750万回以上もダウンロードされたという。
一方、スマホの画面に熱中するあまり転倒事故が起きたり、立ち入り制限区域にユーザーが入り込んでしまったりなど、早くも問題が起こっている。そんな「ポケモンGO」だが、日本でも今月中に配信されるとか。
「ポケモンGO」がらみの事件事故について、水谷氏は「PL法(製造物責任法)という法律が、アメリカから始まって日本にもある」と指摘し、開発元が「買ったときに歩きながら使わないでください」「家の外で使わないでください」と明記していないのは問題だと力説し始めた。
ここでスタジオでは、開発元のガイドラインに「『ポケモンGO』をプレイ中は、周りの方やいあわせた方に対して尊重と礼儀を持って対応し、適切なマナーで対応してください」との記載があると紹介される。しかし水谷氏は「歩いて怪我したら、PL法で賠償請求できますよね?」とコメントする。そして、日本上陸の際には「絶対動かないでやってください」という記載が必要だと断言するのだ。
水谷氏の頑なな態度にスタジオで笑い声が漏れる中、千原ジュニアがさらに「なかなかのイチャモンゲットだぜ」と皮肉り、さらなる笑いを起こした。水谷氏はさらに「これは絶対PL法で犯罪ですよ!」と言い切ったが、弁護士の三輪記子氏から「犯罪ではないと思います!」との反撃を受けていた。
/////
日本の成長戦略になるか? IoT と 6-Tech と その周辺 メモ
/////
スマホでゲーム「ポケモンGO」 任天堂関連会社、アプリ配信 京都
任天堂の関連会社で人気ゲームソフト「ポケットモンスター」のブランドを管理するポケモン(東京都)は7月にも、スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」の配信を日米で始める。専用のウエアラブル端末の発売も予定している。
ポケモンGOは、米グーグルから独立したゲームベンチャーのナイアンティック(カリフォルニア州)と任天堂が共同開発した。スマホのGPS(衛星利用測位システム)やAR(拡張現実)などの機能を活用する新感覚ゲーム。利用者は近所の公園などに出かけ、現実世界と連動してゲーム内に出現する各種モンスターを探したり、別の利用者と対戦したりして遊ぶ。
身に着けて使うウエアラブル端末はモンスターが接近すると、光や振動で知らせる。端末でも簡単な操作が可能で、スマホの画面を見続けなくてもゲームを楽しめる。
アプリは無料でダウンロードできる。ウエアラブル端末は1台3780円。
ナイアンティック社は国内外で人気の位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を開発した会社。任天堂とポケモン、グーグルの3社が昨年、最大3千万ドルを出資する方針を明らかにしていた。
/////
参考
位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」
女性が安全&快適にIngress(イングレス)を楽しむための5つのポイント Google
地方での活用
街を歩きながら陣取り合戦 「イングレスと街おこし」=モバイル・スマホ・ゲーム化
美観地区で“陣取り合戦” 岡山 倉敷 「Ingress(イングレス)」
ポケモンGO Pokemon GO 任天堂 ライン 株式 LINE SNS Pokemon GO 集客 ポケモンGO ローカル ポケモンGO 地域活性化 ポケモンGO 商店街 ////////////
2016年07月11日
IT SNS ネット選挙 考察 例 京都 参院選 2016
IT SNS ネット選挙 考察 例 京都 参院選 2016
京都<参院選>あの手この手で支持を SNS、大学近くで演説 若者層狙う
選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて初めての国政選挙となった参院選(10日投開票)。18、19歳の新有権者をはじめとした若者からの支持を集めようと、京都選挙区(改選数2)の候補者たちも大学キャンパス近くで演説をしたり、インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で情報発信したりと、試行錯誤を重ねる。「リアル」な投票行動に結び付く秘策はあるのか? あの手、この手の選挙戦をまとめた。
◇民進・福山氏
民進現職の福山哲郎氏(54)の陣営は、京都市内の大学周辺や繁華街などで若者に街頭アンケートを実施。その結果を見ながら福山氏が演説するなど、「政治家が若者の声を受け止めている」(陣営幹部)という姿勢をアピールする。
ほかにも福山氏は同志社大(上京区)や京都大(左京区)近くで街頭演説を実施。5日には同志社大周辺で学生らの声を聞いた。
SNSはツイッターとフェイスブックを利用。本人が登場する1分間の動画を載せ、ネットで生の声を発信している。また演説会場などでは支持者に対し、主張をそれぞれのSNSで拡散するよう協力を求めており、陣営は「動画の再生回数も多く、手応えを感じている」という。
◇自民・二之湯氏
「撮ったら(SNSで)拡散してくださーい」。京都市の四条河原町では1日夕、自民現職の二之湯智氏(71)が、全国的な知名度がある自民の比例代表候補の女性歌手とトークセッションを開催。終了後には2人と記念写真を撮影できるコーナーを設けた。
イベントの告知はSNSだけで行い、質問もネットで集めた。担当者は「私たちの声が届きにくい層にアクセスしたい」と狙いを語る。
今回の選挙でSNSやブログなど計5種類も活用するが、目を引くのが写真を共有するインスタグラム。なぜか二之湯氏がアイスを食べている写真が多い。担当者は「見た目はガンコだが、実はかわいらしい『裏の顔』を伝えたい」と工夫の意図を明かす。
◇共産・大河原氏
共産新人の大河原寿貴氏(39)はSNSに『生の言葉』を書くことを重視している。「戦争で被害を受けるのは(中略)庶民なのだと教えていただきました」。これは弁護士として関わった中国残留孤児訴訟の原告が演説会に来た際の書き込み。陣営担当者は「本人が思いを込めることで読者に温かみが伝わる」と話す。
異彩を放つのが妻のブログ「パパを国会へ つま日記」だ。選挙運動を共にする妻有子さん(41)が、日常を飾らない文体で書いており、好評という。
街頭で若者と椅子に座って語り合う「チャット街宣」も開催。3日は3人から寄せられた質問に即答し、陣営幹部は「弁護士らしさを披露できた」と話した。
◇幸福実現・大八木氏
幸福実現新人の大八木光子氏(32)は府内の大学キャンパス前のほか、主要駅周辺で学生らの通学や帰宅の時間帯に合わせて街頭演説。ブログやツイッター、ユーチューブも活用して、選挙活動の様子を伝えている。
………………………………………………………………………………………………………
◇京都 2(4)
福山哲郎 54 党幹事長代理(3)民 現=[社]
大八木光子 32 幸福府副代表 諸 新
二之湯智 71 [元]副総務相 (2)自[額]現=[公]
大河原寿貴 39 弁護士 共 新
/////
参考
人柄、ネットで知って! 参院選京都選挙区の各候補
京都 人柄、ネットで知って! 参院選京都選挙区の各候補
/////
参院選の京都選挙区(改選数2)で争う各候補の陣営が、インターネット上で人柄や政策をアピールしている。フェイスブック(FB)などの会員制交流サイトやブログを使い、候補者の強みを訴えたり、親しみを感じてもらったりしようと工夫を凝らす。
民進党現職の福山哲郎候補(54)は政策についての考えを語る2分弱のPR動画を作成し、FBで発信。訴えのポイントが分かるように、動画の途中でキーワードが浮かび上がる演出も取り入れた。選対幹部は「政策通で知られる候補の強みを多くの人に知ってほしい」と、FB上で情報を拡散する「シェア」を支援者らに呼び掛けている。
自民党現職の二之湯智候補(71)は写真共有アプリ「インスタグラム」で主に選挙運動中以外の様子を発信する。党の関係者らと談笑する写真のほか、笑顔でアイスクリームを食べている写真も載せ、飾らない姿をアピールする。ブログでは「参議院選挙の論点」と題し、憲法改正や消費税増税の再延期などについて政策や考えを発信する。
共産党新人の大河原寿貴候補(39)は、妻の有子さん(41)が候補者の日常生活をつづるブログ「パパを国会へ」を開設した。子どもの様子なども交えた日記風の文体が親しみやすさを感じさせる。本人のホームページでは、政策を分かりやすく伝えようと、内容をできるだけ短い言葉で表現し、グラフや写真も多用して訴えている。
幸福実現党新人の大八木光子候補(32)もFBで選挙運動の様子を発信。夏らしく、浴衣姿で支持を呼び掛ける写真もある。
/////
2016年7月7日
「自民1強」都市部でも 朝日新聞・参院選情勢調査
朝日新聞社が行った参院選の終盤情勢調査では、自民、公明、おおさか維新、日本のこころの「改憲4党」で、非改選議席を含め3分の2に迫る勢いだ。野党は一部の1人区で健闘しているが、改憲4党で3分の2に迫る勢いなのはなぜか。自民は地方だけでなく、都市部にも支持基盤を広げる。民進、共産などの野党はアベノミクス批判や改憲阻止の訴えを強めるが、そうした訴えは必ずしも野党支持には結び付いていない。
与党の堅調ぶりは、おもに都市部にある複数区(改選数2以上)の情勢からもうかがえる。
公示後の序盤情勢調査(6月22、23日)に続いて今回の終盤調査でも、すべての複数区で自民候補の少なくとも1人が優位に立っている。
茨城、静岡、京都、広島の2人区は自民、民進で議席を分け合う情勢だが、3人区、4人区、6人区のうち、埼玉、千葉、東京、大阪、福岡などは、自民、公明の候補で複数の議席をおさえ、複数区の41議席の半数を確保する勢いだ。
たとえば、与野党と無所属の候補者12人が争う激戦の神奈川(改選数4)は、自民現職の三原じゅん子氏が先行しており、ややリードする公明新顔の三浦信祐氏と自民推薦の無所属中西健治氏も加えて3議席をうかがう。一方の野党は、民進前職の真山勇一氏はやや先行しているものの、民進現職の金子洋一氏と共産新顔の浅賀由香氏は激戦を繰り広げている。
自民は伝統的に、農村部に比べて都市部での支持が弱めだ。参院選の複数区でみると、自民の支持率は野党時代の2010年参院選では12~16%に低迷し、民主の27~29%に大きく水をあけられていた。
ところが、政権復帰後の13年参院選では25~30%に回復。4~7%と低迷する民主を突き放した。今回、都市部にある複数区で有利に選挙戦を展開しているのは、こうした「自民1強」の支持構造を維持しているためだ。
前回の参院選後、みんなの党が解党し、民主党と維新の党が合流して民進ができるなどの野党再編はあったが、今回も自民の支持率は2人区で32%、3人区、4人区、6人区でも23~27%で、7~10%の民進を引き離している。
ただ、民進や共産など野党が健闘する複数区もある。
かつて「民主王国」と呼ばれた北海道(改選数3)、愛知(同4)の各選挙区。北海道では現職の徳永エリ氏がやや先行し、新顔の鉢呂吉雄氏も接戦。愛知では現職の斎藤嘉隆氏と新顔の伊藤孝恵氏が優位に立って、2議席確保の可能性もある。東京(同6)では現職の蓮舫氏が序盤からリードを保つ。
共産も、東京選挙区で新顔の山添拓氏が優勢で、前回に続き選挙区で議席を得る可能性が高い。
だが、東京では自民が複数議席を確保する可能性が高く、自民1強を突き崩すまでには至っていない。
//////
京都 参院選 2016 候補者はこんな人 または 争点? トランプ? 舛添問題? に言及!
京都 自民と民進の党幹部、京都素通り 参院選、共産は三役入洛/ 参院選京都ラストサンデー
京都 参院選 2016 <2016参院選> 古都夏の陣
福山哲郎氏が当選(当確) 京都 参院選 私の気になるニュース
民進・福山哲郎氏、競り勝ち4選決める…京都 参院選 私の気になるニュース
民進・福山哲郎氏「共産にも負けたくない」と共闘に乱れ、4選果たすも苦戦 京都 参院選 私の気になるニュース
京都 参院選 2016 福山哲郎氏が当選(当確)も トップでなく 「二位じゃだめなんです」と・・・いいたい? 支援者?
日本の成長戦略になるか? IoT と 6-Tech と その周辺 メモ
//////
池上彰氏が参院選総括「自公が憲法改正の争点隠しに成功」
与党圧勝に終わった参議院議員選挙。戦後初めて、衆議院、参議院の両院で「改憲勢力」が3分の2を超えた歴史的な選挙となったことを、私たちはどれほど自覚しているのだろうか。選挙特番で安倍首相や与野党の党首らを鋭く追及したジャーナリストの池上彰さん(65才)が総括する。
* * *
今回の参院選を一言で総括するなら、自民・公明が憲法改正の争点隠しに成功したということでしょう。対する野党勢力から見れば、それを争点化できなかったということ。
かつては選挙公示後でも、主要政党の党首を招いて、党首討論をテレビ各局でやりましたが、今は自民党が圧力をかけて、中立公平を気にしてばかり。9党の党首が出てきて平等に話しても面白いわけがありませんよね。争点が浮き彫りになりませんでした。
だから、今回の選挙で憲法改正の是非が問われていたという意識がある有権者は、案外少なかったのではないでしょうか。
実際、私はさまざまな場所で安倍首相の街頭演説を取材しましたが、そこで強調されるのは、アベノミクスの成果と民進党と共産党の共闘の批判ばかり。憲法改正の「け」の字も全く出てきませんでした。年頭の会見では「参院選でしっかりと訴えていく」と言っていたにもかかわらず、です。
自民党と連立内閣を組む公明党も、2014年の衆院選では重点政策に入れていた憲法の平和主義という言葉を外しました。
これでは、与党側は争点隠しをしたといわざるを得ないですよね。これについては直接、聞かなくてはならない。そう思って私は投開票日の番組に臨みました。
//////