2016年04月

2016年04月15日

ウインドウズ10「強制アップデート」に戦々恐々

ウインドウズ10「強制アップデート」に戦々恐々

昨年7月にリリースされたWindows 10について、Windows 8など旧バージョンのOSの入ったPCが「時間を指定されて、強制的にアップデート(アップグレード)される」との情報が飛び交い、多くのPCユーザーから怒りの声があがっていた。

発端となったのは、ある男性が綴ったブログだ。男性は4月7日にパソコンで作業していたところ、Windows 10へのアップデートを促すポップアップ画面が登場した。「Windows 10のアップデートの催促が激しい」のはWindowsユーザーにはおなじみだったが、今回はやや強引すぎたようだ。

そのポップアップをよくよく確認すると、“4月10日23時にアップデートするスケジュールになっている”ことを告げるものだった。そのため男性は、強制アップデートのスケジュールを取りやめる方法を解説するブログ記事を公開。これが一気にネットで拡散した。

設定した覚えがないアップデートスケジュールが組み込まれていたユーザーはほかにもいるようで、ツイッターには、

「windows10へのアップデートを勝手に予約(日時指定)してくるやつ、とうとう出た。日時を変更→予約の取消で無事に撃退したけど」
「は? 帰ってきてPCみたらWindows10に勝手にアップグレードしそうになってたんだけど! 意味わからんw」
「危ねえ勝手にWindows10にアップグレードされるところだった まじでウイルスみたいやな」

といった声があがっている。また、スケジュールの告知を見落としてしまったのか、気づかぬうちにアップデートが実行されていたユーザーもおり、

「パソコンつけたらWindows10になってた」
「俺のパソコン勝手に windows10になりやがった」
「WINDOWS10に勝手にアップグレードされた 気持ち悪い('Д') 動作が重い」

などのコメントも散見される。

なぜ、Windows 10へのアップデートはこんなに嫌がられるのか? そもそも現状のOSに不満がなければわざわざアップデートしたいとは思わないだろうし、またツイッターを見ても、

「今更ながらWindows10にアップロードしたけども。使いにくすぎて泣いてる」
「Windows10にしたら不具合ばっかで笑えない まぁOSのアップデートなんてそんなものなのかもしれないけど」

といったように、「10」の完成度に疑問を持つ声もある。このような状況で頻繁にアップデートを促されれば、不快に感じる人が出るのも致し方ないところだろう。

「アップデートしてほしいMicrosoft」と「アップデートしたくないユーザー」との闘いは今しばらく続きそうだ。



rikezyo00sumaho at 06:00|PermalinkComments(0)

2016年04月14日

iPhone、ロック解除すると何が見える?

iPhone、ロック解除すると何が見える?


iPhoneロック解除で見えるもの

 
 
 事件解決か、それともプライバシー保護か。テロ容疑者が使っていたiPhone(アイフォーン)をめぐり、データのロック機能解除を求める米連邦捜査局(FBI)と米アップル社との対立は、解除に成功したという外部の協力者が現れ、思わぬ展開で幕を閉じた。ロックが破られるとは、どういうことなのか?


 「見たらぞっとしますよ」

 FBIのロック解除に協力したとされるイスラエルのIT企業「セレブライト社」。その親会社で日本の通信機器大手「サン電子」(愛知県)の事務所を訪ねると、担当者が自身のiPhoneに広辞苑ほどの大きさの「ある機器」をつないでロックを解除し、取り出したデータをパソコン画面で見せてくれた。電話やメールの発信・着信履歴や電話番号、SNSのやりとり、カメラ画像の撮影場所、閲覧したサイトのアドレスなどが時系列に表示されていた。

 項目の脇に「×」がついているのは、消去したデータを復元したものという。画面のメニューを二つ三つ、タッチするだけで簡単に取り出すことができた。「現代人はスマホを手放せない。データをたどれば、その人の生活スタイルがわかる」。見てはいけないものを見てしまった気がした。

■犯罪捜査用に開発

 この機器は犯罪捜査用に開発され、1万機種を超える携帯電話やスマホのデータが取り出せるという。日本を含め世界の捜査機関に納入されており、1台100万円前後。昨年11月のパリ同時多発テロ事件で容疑者のスマホ解析にも使われたという。

 iPhoneのロック解除問題は昨年12月、14人が殺害された米カリフォルニア州のテロ事件をめぐり、FBIが容疑者のiPhoneに残るデータを分析するためにロック解除のソフトを作るようアップルに要請したが、「顧客のデータとプライバシーを守る責務がある」などと拒否された。

 実際、今回の機器でデータが取り出されたのか。サン電子の担当者は、肯定も否定もしなかった。
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iPhoneロック解除 日本企業、驚異の捜査技術


テロ容疑者が使っていたiPhoneの「ロック解除」を巡り、FBIとアップルが対立していた問題。この騒動で注目を集めているのが、スマホ端末の内部データを捜査する「モバイルフォレンジック」と呼ばれる技術です。この分野で世界最先端をゆく日本企業のサン電子(本社・愛知県江南市)に、驚きの技術を見せてもらいました。

■スマホの情報、丸見えに

 秋葉原の高層ビルに、サン電子東京事業所はあります。

 犯罪現場に捜査員が持ち込みやすいよう、肩掛け式になっている黒いケースを開くと、大量の携帯電話コネクターが現れました。その脇には小ぶりのノートパソコンのような機器がしまわれています。

 サン電子傘下のセレブライト社が販売している、スマホを対象にした捜査機器。米・日など世界100カ国以上の捜査機関に納入され、海外紙の報道によればFBIとも契約を結んでいます。その最上位機種の「UFED TOUCH ULTIMATE」です。

 サン電子の纐纈(こうけつ)正典・モバイルソリューション事業部長は「独自技術の固まり」と説明します。本体が流出しないよう、大企業を含め民間には一切販売していません。

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iPhoneのロック解除めぐる攻防 背景から見えるのは…


このところ米国で連日のようにニュースをにぎわせているのが、アップル対米政府の対立だ。テロや犯罪捜査を優先させるのか、利用者のプライバシーを優先させるのかという、大きな問いを投げかけている。日本でも全く同じ問題に突き当たる可能性があり、他人事ではない課題を突きつけている。同時に、一企業が捜査機関の要求も裁判所命令も拒否するという異例の展開に、政府の干渉から距離を置き、独立性を保とうとする米国企業の価値観も見えてくる。

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 ことの発端は、昨年12月にカリフォルニア州サンバーナディノで14人が殺害されたテロ事件だった。連邦捜査局(FBI)は容疑者が使っていたiPhoneを押収して中身を分析しようとしたが、端末を開くには、数字の組み合わせの「パスコード」を入力しないとロックを解除できない設定だった。問題は、設定によってはパスコードを10回以上間違えると中のデータがすべて消えてしまう可能性があることだ。そこでFBIは押収したiPhoneに触れないままでいた。

連邦地裁に提出された書面によると、FBIはアップルに対してクラウドサービス「iCloud」に残っていた容疑者のデータなどの提出を求め、アップルは「自社のエンジニアがFBIにアドバイスをするなど、あらゆる情報を渡して協力した」としている。

 アップルによれば、iPhoneのロックを解除しなくても中の情報を取れる方法がもう一つあった。ところが「FBIがiPhoneを押収後に(情報アクセスに必要な)アップルIDとパスワードを変更してしまったため、情報にアクセスできなくなってしまった」という。アップルとしては、法律上のできる協力はすべてしたのに、FBIの捜査ミスによってロック解除を迫られるような事態が引き起こされた、というわけだ。

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2016年04月04日

久々の大ヒット!『Xperia Z5』人気の理由を探る

久々の大ヒット!『Xperia Z5』人気の理由を探る

冬春モデルとして発売されたスマホの中で、抜群の売れ行きを誇るのが、『Xperia Z5』だ。同モデルはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから発売され、いずれも販売ランキングでは上位にランクイン。Xperiaシリーズの人気が高いことを裏付けた格好だ。

Xperia Z5で実際に撮った写真

 10月に発売してから、4か月以上経っているが、その売れ行きは健在。ドコモ版は、3月にAndroid 6.0へのアップデートも開始された。今回は、長期レビューという形で、この機種を発売直後から使い続けてきた筆者が、その使い勝手や、Android 6.0にアップデートされた後の特徴を解説していきたい。

■Xperia Z5の位置づけと基本性能は?

 『Xperia Z5』は、『Xperia Z』から続くZシリーズの「究極の集大成」と位置付けられている1台。Zシリーズは、ソニーの持つカメラや音楽、ディスプレイの技術をスマホに取り込むことに主眼が置かれていたが、その終着点がこの機種というわけだ。実際、ソニーモバイルは、2月に開催されたMobile World Congressで、ブランドを刷新。新たなシリーズとなる『Xperia X』とその派生モデルを発表している。

  この機種は、背面にくもりガラスのような「フロステッドガラス」を採用。従来のXperia Zシリーズより、日常生活に溶け込むことを目指して開発されている。この点で、コンセプトは、Xperia ZシリーズとXperia Xシリーズの中間にあると言えるかもしれない。カメラはモジュールを一新しており、動画はソニーのカメラ「α」の技術を取り込んで、約0.03秒でフォーカスが合う「ハイブリッドAF」に対応する。

  音楽再生機能では、デジタルノイズキャンセリングとハイレゾオーディオを両立させたのが、進化のポイントだ。デジタルノイズキャンセリングはイヤホン側に搭載されたマイクで周囲の音を拾い、それと逆位相の音をぶつけることでノイズをかき消す仕組み。これは『Xperia Z2』から搭載されてきた機能だが、イヤホンが限定されるデメリットがあり、ハイレゾを出力できるものが存在しなかった。『Xperia Z5』では、その点を改善し、対応イヤホンを発売。両者を組み合わせて使うと、静かな環境で、臨場感ある音質を楽しむことができる。

  では、実際の使い勝手はどうか。本体に関しては、フロステッドガラスのサラッとした持ち心地がよく、5.2インチというほどよいサイズのため、手の大きな筆者のような男性なら、ギリギリ片手での操作ができる。ただし、本体形状がスクウェアに近いため、画面上部まで親指が届かないことがあるのは、少々気になるところだ。片手操作が最重要というのであれば、よりコンパクトな『Xperia Z5 Compact』を試してみるといいだろう。

  端末のレスポンスは、非常に良好だ。発熱しやすく、それを抑えるために一部機種でパフォーマンスが低下してしまう「Snapdragon 820」を搭載しているため、発売前に動作の快適性を不安視する声も聞かれたが、実際に使っている限りでは、特に問題は感じられない。確かに起動するアプリによっては背面が熱くなることはあるものの、上手に放熱しつつ、パフォーマンスを適度に抑えてスムーズに動くよう調整されているようだ。

 『Xperia Z5』では、シリーズ初の指紋センサーも搭載されている。指紋センサーは、電源キーと一体化したもの。そのため、端末を手に取り、画面を点灯させようとすると、自然に指紋が読み取られてロックが解除される。AndroidにiPhoneのようなホームキー兼指紋センサーをつける手もあるが、こちらの方が自然で、デザインを損なわない点も評価できる。

  一方で、電源キーは側面に搭載されているため、どうしても面積が小さくなってしまう。そのため、ホームキーを搭載しているGalaxyシリーズなどと比べると、指紋を読み取れる範囲が狭くなる。結果として、ロック解除が上手くいかないケースもある。あくまで感覚値で実際に計測したわけではないが、10回トライすると、2、3回は失敗してしまうイメージだ。この点は、次機種以降での改善を期待したい。

■カメラや音楽機能は十分満足できる仕上がり

 カメラのクオリティは、実際に撮った写真を見てもらった方がいいだろう。以下に掲載した写真は、すべて「プレミアムおまかせオート」に設定して撮ったものだ。ご覧のように、解像感が非常に高く、色味もビビッドに出ている。屋外、特に色のキレイなものを撮る際に強いカメラと言える。暗い場所ではそれなりにノイズが出てしまうのは、スマホのカメラとしては致し方ないところだが、もう少し明るく撮れてもいいかもしれない。

  色味や明るさに関しては、プレミアムおまかせオートでも手動で設定できるため、気になった場合は調整するのも手だ。個人的な印象としては、やや暗めに写ってしまうことがあるため、少しだけ明るめにして撮ると、より写真がキレイに見える。明るさや色味はあとから内蔵アプリで編集することもできるが、仕上がりを確認できるという点では、撮影中に設定した方がいいだろう。

 写真に関して気になったのは、四隅がブレてしまうことがあるところ。中央部分は特にブレがないため、ひょっとしたらモジュールかソフトウェアの不具合かもしれない。起動、保存が少々遅いと思っていた点は、後述するAndroid 6.0へのアップデートである程度解消されている。

  ノイズキャンセリングに関しては、非常に高い効果が得られる。特にメリットが分かりやすいのは、電車や飛行機に乗っているとき。オンにすると騒音がスッと消え、音楽に集中することができる。長時間のフライトで、耳栓代わりに使ってもいい。ノイズキャンセリングは、本体側で行う仕組みのため、イヤホン側がシンプルで、荷物が軽くなるのもうれしいポイント。イヤホンの充電がいらないのも手軽で、評価できる。

■Android 6.0へのアップデートで利便性がさらに高まった

 3月2日には、ドコモ版『Xperia Z5』のアップデートが開始された。これによってOSが最新のAndroid 6.0になり、利便性がさらに上がっている。具体的な日程は明かされていないが、au版、ソフトバンク版に関しても、アップデートの予定が発表されている。

  とは言え、ユーザーインターフェイスに大きな変更はない。アップデートしても、パッと見では違いが分からない人もいるだろう。逆に考えると、これまで慣れ親しんだ操作性を手放さなくていいということで、変化を好まないユーザーでもある程度安心してアップデートできる。では、違いはどこにあるのか。

  大きな新機能として1つ目に挙げておきたいのが、「Now on Tap」への対応だ。この機能は、画面上の文字を読み取り、クラウド上でキーワードを検出するもの。ユーザーにとってのメリットは、ホームボタンを長押しするだけで、検索が可能なるというところにある。今までコピー&ペーストしなければならなかった操作が、簡略化されるということだ。

  たとえば、メール上に日時や場所が書かれていたとする。Now on Tapはその情報を読み込み、ユーザーに日時や場所だけを提示する。ここから、カレンダーに予定を登録したり、マップを起動したりといったことが可能になる。関連するアプリを選んで立ち上げられるところが便利だ。文章によってはうまくキーワードを検出してくれないこともあるのが難点だが、工夫すれば、素早く目的の操作にたどり着ける。

  セキュリティの強化も、大きなトピックと言えるだろう。Android 6.0では、アプリが権限を必要とするたびに、許可を求めるようになっている。これまでは、インストール時に一括で許可を与えなければならず、アプリが裏で何をしているかが分かりづらかった。その不安を解消するために、アプリが該当する機能を実際に使うときに、権限の付与を求められるようになった。

  ユーザーが不要だと感じた場合は、拒否することも可能だ。あくまで一例だが、グルメ情報のアプリが電話帳にアクセスしようとしたら、「なぜ?」と思うかもしれない。このようなとき、以前ならアプリをインストールするかどうかの二択になってしまっていたが、Android 6.0以降なら、電話帳にだけはアクセスさせないという設定をすることができる。うっかり怪しいアプリを入れて、情報が知らない間に抜かれてしまっているという心配が、少なくなるのだ。

  ほかにも、アップデートで、ユーザーインターフェイスや内蔵アプリなど、細かな点が変更されている。Androidのネイティブな機能と競合するSTAMINAモードがいったん削除されたりといったマイナス点はあるものの、基本的には、Xperia Z5の利便性がさらに高まったと考えていいだろう。

  トータルで見ると、『Xperia Z5』は、性能も高く、使い勝手も良好なバランスのいい機種だ。Android 6.0に対応したことで、その評価はさらに底上げされた。一方で、アクセスポイントによってはWi-Fiが不安定になったり、通話時に本体を耳に近づけた際に画面が消えるのが遅かったりと、少々チューニング不足な点も目につく。こうした点をブラッシュアップしていくことは、今後も続けていってほしい。

 【ジャッジメント】
UI         ★★★★★
レスポンス     ★★★★★
バッテリーもち   ★★★★
連携&ネットワーク ★★★★
アプリの数     ★★★★★
文字の打ちやすさ  ★★★★★
質感        ★★★★★
撮影性能      ★★★★★



2016年04月01日

「ウィンドウズ10」最新版、今夏に無料提供へ

「ウィンドウズ10」最新版、今夏に無料提供へ

 【ニューヨーク】米マイクロソフトは30日、パソコンなどの基本ソフト「ウィンドウズ10」の最新版を今夏に無料で提供すると発表した。

ペン入力や音声認識、生体認証の機能などを拡充し、パソコンやスマートフォンなど端末の使いやすさを高める。昨年7月に提供を始めた「ウィンドウズ10」の利用者が対象になる。

 ペン入力「ウィンドウズインク」はアプリを起動する必要がなく、素早く使える特徴がある。音声認識機能「コルタナ」は、端末のロック時も利用できるようになる。電源を切る時などの活用を想定している。

 また、指紋や虹彩などで本人確認ができる「ウィンドウズハロー」を、ネット上のサイトでも使えるようにする。サイトの運営者が対応すれば、利用者はIDやパスワードなどの入力を省けるようになる。



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