2015年08月

2015年08月28日

発売から1ヵ月…Windows 10の利用実態は?

発売から1ヵ月…Windows 10の利用実態は?

もう皆さん、アップグレードしましたか?

先月末より正式リリースが開始されたWindows 10。Windows 7や8.1からは無料でアップグレードできるとだけあって、周囲でもWindows 10を使い始めたユーザーのことを耳にする機会が増えてきましたよね。そろそろ1ヵ月ですけど、実際のところ、Windows 10の滑り出しはいかがなものだったのでしょうか?



このほどマイクロソフトのCorporate Vice Presidentを務めるYusuf Mehdi氏は、Windows 10の最新利用実態をTwitterアカウントで報告。なんと正式リリースから1ヵ月も経たない現在のタイミングで、すでに全世界で7,500万台以上のデバイスでWindows 10が稼働中であると明かしていますよ!

1つ前のバージョンとなるWindows 8のときには、発売から3か月が経過しても、Windows 8を搭載しているマシンは全世界で6,000万台がやっとという状況でした。Windows 8にも、激安でアップグレードできるパッケージが用意されてはいたのですが、やはり無料のWindows 10の普及スピードには遠く及ばなかったようですね。あと、Windows 8から採用されたMetro UIなどをめぐる逆風も厳しいものがありましたから……。

なお、Mehdi氏は、これまでにWindows 10へとアップグレードされたPCならびにタブレットの種類は、すでに9万モデルに上っているとツイートしていますよ。まだ市場には、新しくWindows 10を標準搭載したモデルのPCやタブレットが、それほど出回っていませんから、今後の新規売上げでさらにWindows 10の利用者は増えていくことでしょう。



ちなみに1ヵ月でWindows 10マシンの数が7,500万台を突破したのはすばらしいですが、マイクロソフトは、2017年までに、その数を10億台にまで伸ばすとの目標を掲げています。そこでカギを握るのは、単にパソコンという枠組みを超えた、幅広いデバイスへのWindows 10対応ですよ。

その一環として期待されている、Xbox OneとWindows 10の連携ですが、Mehdi氏は、これまでに122年分を超えるプレイ時間のXboxゲームが、Windows 10デバイスへとストリーム配信されたことを伝えています。これからゲーム機へのWindows 10搭載が進めば、さらに利用が加速していきそうですよね。



なによりもマイクロソフトが期待しているのは、スマートフォンをはじめとするモバイル分野でのWindows 10の普及ではないでしょうか。iPhoneとAndroidスマホに対抗する第三勢力になるべく、Windows Phoneが名乗りをあげたはずが、残念ながら、マイクロソフトの思惑どおりにはユーザー数が伸びませんでした。とりわけ、Windows Phoneで使えるアプリがショボいという不満には根強いものがありまして~。

ところが、その風向きも変わる可能性がありますよ。Mehdi氏は、Windows 10向けのWindows Storeの利用が好調で、Windows 10マシンにダウンロードされたアプリの数が、Windows 8マシンのときと比較して6倍以上のペースで推移しているとツイート。Windows 8向けのWindows Storeアプリには、ほとんど魅力的なものがありませんでした。でも、Windows 10向けのWindows Storeの充実ぶりには期待してよいのかもしれませんね。

そして、その同じアプリをWindows Phone 10のスマートフォンでも使える状況が整えば? もしや今度こそ、Windows Phoneの大ヒットという流れが生まれるやもしれませんよ。この秋にリリースされてくる新モデルを楽しみにしたいところでしょうか。


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Windows 10で問題の生じた更新プログラムを一時的に“Windows Update”から消すツール

「Show or hide updates」は、Windows 10でなんらかの問題が発生した更新プログラムを“Windows Update”で一時的に非表示にし、自動的にインストールされないようにするMicrosoft公式ツール。同社のダウンロードセンターから無償でダウンロードできる。

 Windows 10は従来のWindowsとは異なり、更新プログラムのインストールを拒否するオプションが提供されない。これは最新の更新プログラムやドライバーを自動で導入することにより、利用しているPCを最新の状態に保ち、高いセキュリティとパフォーマンスを維持するためだ。

 しかし、なかにはアプリケーションとの互換性問題を引き起こしてしまう更新プログラムがないわけではない。「Show or hide updates」は、そんな更新プログラムのインストールを一時的に抑止するためのツールだ。

 利用するには、まず同社のサポートページから本ソフトをダウンロードし、実行する。本ソフトはウィザード形式になっているので、案内に従って画面を進めていこう。すると[Hide updates]と[Show hidden updates]という2つの選択肢が現れるので、[Hide updates]ボタンを選択する。しばらく待つと更新プログラムの一覧が表示されるので、目的の更新プログラムのチェックをONにし[次へ]ボタンを押せば、当該更新プログラムを一時的に“Windows Update”の対象から外すことができる。


[Hide updates]ボタンを押すと利用可能な更新プログラムのスキャンが行われ、“Windows Update”で一時的に非表示にしたい更新プログラムを選択きるようになる

選択した更新プログラムが“Windows Update”で一時的に表示されなくなる
 
 ただし、こうして更新プログラムを一時的に除外する行為は推奨されていないので注意。あくまでもトラブルを一時的に回避する手段として提供されており、不具合が解消されたら再び更新プログラムを元の状態へ戻すのを忘れないようにしたい。更新プログラムを再び“Windows Update”の対象とするには、[Hide updates]と[Show hidden updates]のうち[Show hidden updates]ボタンの方を選び、同様の手順を踏めばよい。
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