2015年06月

2015年06月26日

無料でMicrosoftがAndroidスマホ向けWord・Excel・PowerPointアプリをついに提供開始

無料でMicrosoftがAndroidスマホ向けWord・Excel・PowerPointアプリをついに提供開始

Microsoftの公式Officeアプリの正式版はiOS端末やAndroid搭載タブレット向けにリリースされていた一方で、Android搭載スマートフォン向けにはプレビュー版しか公開されていませんでした。しかしながら、ついに「Word」「Excel」「PowerPoint」アプリの正式版がAndroid搭載スマートフォン向けに提供され、Androidユーザーも無料で使えるようになっています。

Office for Android phone is here! - Office Blogs
https://blogs.office.com/2015/06/24/office-for-android-phone-is-here/

Microsoft Word - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.word


Microsoft Excel - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.excel


Microsoft PowerPoint - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.powerpoint


 Microsoftがリリースしたのは「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」という3つのアプリ。対応OSはAndroid 4.4以上となっていて、Microsoftのアカウントを持っていれば無料で3つのアプリ全てを使用することができます。今回リリースされた3つのアプリは、すでにリリース済みの「Office Mobile」にとって代わるものになります。

3つのアプリではWordドキュメント、スプレッドシート、PowerPoint プレゼンテーションの表示・編集・作成が無料で行え、作成したファイルはOneDriveだけでなくGoogle DriveやDropboxといったサードパーティ製のオンラインストレージにもアップロードすることが可能です。


 無料でも多くの機能を使用できますが、月額1274円のOffice 365サブスクリプションを購入すると、さらに多くの機能を利用することが可能で、そのリストは以下から確認できます。

◆Microsoft Word
・ページ/セクション区切りの挿入
・ページレイアウトの列を有効にする
 ・別ページのヘッダーとフッターをカスタマイズする
 ・ページの向きを変更
・変更を追跡して校閲する
 ・カラフルな網かけで表のセルを強調表示する

◆Microsoft PowerPoint
・スライドショーのインク注釈を保存する
 ・カラフルな網かけで表のセルを強調表示する

Officeサブスクリプションにアップグレードすると解除される機能の中に「Microsoft Excel」に関する記述がないので、Microsoft Excelしか使わないという人は無料版だけで十分そうです。Microsoft WordとMicrosoft PowerPointに関してはアップグレードすることで解除される機能がありますが、逆に言えば解除される機能を必要としない人は無料版を使用すればOKです。



2015年06月12日

マクロとVBAの違い (Excelなど) メモ

マクロとVBAの違い (Excelなど) メモ

インターネットの個人サイトだけでなく、書籍や雑誌、パソコンスクールや有料のセミナー、ひどいときはMicrosoftの公式ページでさえ、マクロとVBAという用語が混在して使われています。いや、白状しますが、当サイトだって、厳密に区別して使っているわけではありません。一応少しは意識していますけど(^^;

正確にいうと、マクロとVBAはまったく別です。

 「マクロ」とは、Excelや他のアプリケーションなどを、あらかじめ決めた手順で制御する機能の名前です。Excelの機能名ですから「グラフ」「ピボットテーブル」「オートフィルター」などと同じ立場です。

 一方の「VBA」は、Visual Basic for Applicationsの略称で、マクロ機能で作成する手順を記述するときに使うマクロ言語の名称です。実はExcelには、VBAではないマクロ言語もあります。試しに、シート見出しを右クリックして[挿入]を実行してください。


ちなみにVBEは、Visual Basic Editorの略で、マクロを作成したり編集したりする、専用アプリケーションの名称です。
また、これも混同する人が多いのですが、一般的にVBというと、これはプログラミング言語のVisual Basicを指します。VB(Visual Basic)は、Microsoftが開発・販売しているプログラミング言語で、Windows上で動作する○○.exeや○○.dllなどの実行形式ファイルを作成できます。このVB(Visual Basic)の言語仕様をベースにして、ExcelやWordなどのアプリケーションで使用するマクロ言語としてカスタマイズしたのがVBA(Visual Basic for Applications)です。

Excelのマクロ言語はVBA(Visual Basic for Applications)です。VBまたはVisual Basicとは呼びません。たまに、VB(Visual Basic)の質問掲示板などに、Excel VBAの質問をしている投稿を見かけますが、そうした掲示板で回答している方の多くは「VBのベテランや専門家」であって、「Excel VBAのベテランや専門家」とは限りません。Excel VBAを自在に使いこなすには、何よりもExcelの知識が必要です。VB(Visual Basic)に精通しているからといって、必ずしもExcel VBAに詳しいとは限りませんので、質問をするときは、掲示板を間違えないようにしてください。あ、もちろん、VBとVBAの両方に精通している方もいますけど。

 「マクロ」はExcelの機能名、「VBA」はマクロのコードを作るときに使う言語の名称です。厳密には違う意味ですが、実際のところ、マクロを作成するときはVBAを使うことになるので、両者は同じ意味として使われているのが実情です。あえて区別して使うのは、逆に無理があるかもしれませんね。

 意味が通じればどちらを使ってもいいのですが、ちょっとそれは違うのでは?という解説をときどき目にします。それは、

?マクロ記録で操作を記録すること→マクロ
?VBEでコードを手書きすること→VBA

という解釈です。個人サイトだけでなく、パソコン雑誌などでも、こういう書き方をしているところがありますね。雑誌に書いてあるからといって、必ずしも正しいとは限りません。その記事を書いたライターや編集者が、VBAを正しく理解していなければ、間違ったことが書かれることもあります。

これは明らかに違います。こうした誤った認識をすると「私は、マクロはできるけどVBAはできない」など、トンチンカンな言い方をしかねません。マクロ記録で記録されるのはVBAのコードですし、VBEで手書きしたコードを実行するのはマクロ機能です。混乱の元ですから、できれば、こうした間違った解釈だけは世間に広めて欲しくないですね。

なお、Accessでは「旧マクロ機能」と「VBAを使ったマクロ機能」の2つが実装されています。そのため、旧マクロ機能のことを「マクロ」と呼び、VBAによるマクロ機能のことを「VBA」と呼ぶことがあるようです。この場合は「マクロはできるけどVBAはできない」という言い方も、まんざら間違ってはいません。しかし、AccessとExcelは違います。先に書いたように、現在のExcelにも、VBAではないマクロ機能が残っています。しかし、いまどきExcel 4.0のマクロを使う人は、ほとんどいないでしょうから「旧マクロ機能」「新マクロ機能」を区別することは希です。

マクロとVBAを、明確に区別して使い分ける必要はありません。しかし、マクロ→機能の名称、VBA→言語の名称ということを理解していないと、先のように変なことを言いかねません。これは、ネットの掲示板などで嫌われますし、VBAの上級者と話をするときにも困ります。


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VBAによってどのように業務改善されるのか
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2015年06月10日

システム運用とシステム保守の違い メモ

システム運用とシステム保守の違い  メモ

IT化が進んだ現代社会では、業務にシステムを導入している企業は数多く存在します。
 平日に業務内で利用するときはもちろん、業務終了後や休日でもシステムは24時間稼働し続けています。
そしてその状態を保つには、システムの「開発」とは別に「運用」と「保守」が必要となります。
 今回はシステムの運用・保守と、両者の違いについてご説明します。

 【システム運用】
システム運用とは、開発されたシステムが正常に動作しているかを確認し、
トラブルが起きないよう管理することを指します。
 何事も起きなければ監視を続けるのみでも大丈夫ですが、外部から攻撃的な接続を受けたり、
 予想外にアクセスが集中したりといった事態が発生した場合、迅速な対応が求められます。
また、ユーザーがシステムを正しく使えているかどうかも常にチェックしておく必要があります。

 【システム保守】
システム保守とは、システムの一部に変更を加えたり、新たな改善を施すことを指します。
バグなどの障害が発生した場合、その原因を究明し、既存システムの改修や新規プログラムの導入を行います。
システムだけでなく、ネットワークやサーバで問題が発生した場合も、適切な環境を整えるよう対応します。

システム運用が日々の管理にとどまるのに対し、システム保守ではシステム自体に手を加えての対応が必要です。
その業務の性質上、システム保守にはシステムに関する知識はもちろんのこと、
トラブルを即座に把握するための対応力や改修の際の柔軟なプログラミングスキルなど、
システム開発とはやや異なる技術が必要になります。


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システム業界に関して質問です。

「保守」と「運用」の違いは何でしょうか?


「保守」とはシステムを改善・変更する作業です。
 一般的には概要以下のものがあります。
 1.アプリケーション保守
・プログラムやシステムの障害(バグやトラブル)の原因究明
・プログラムやシステムの障害に伴うプログラムの改修およびデータの修正
・改善要望、仕様変更に伴うプログラムおよびデータの改修
 2.ジョブスケジュールの保守
・バッチジョブの性能改善
・新規プログラムの導入
 3.インフラの保守
・ネットワーク環境の障害対応
・ネットワーク環境の改善(ハードウエア、ソフトウエア、設定を含む)
・周辺機器のリプレース(プリンタ、外部記憶装置など)
・サーバのリプレース
 ・OSのリプレース、アップデート
 ・RDBMSやミドルウエア、ユーティリティなどの導入、リプレース、
アップデート
 ・端末のリプレース、アップデート

「運用」は現行のシステムを日々動かしていく作業です。
システムの変更作業はおこないません。
 概要以下の作業があります。
 1.運転(マシン・オペレーション)
 (1)マシンの起動、停止
 (2)アプリケーションの起動、停止
 (3)データやアプリケーションのバックアップ作成、保管
 (4)入力作業
・入力装置(磁気テープ、MDなど)への記憶媒体投入
 (5)出力作業
・出力装置(プリンタ、磁気テープ、MDなど)への出力指示
およびアウトプットの取り出し、保管、担当部署への配布
 (6)システム障害やシステム停止からの復旧作業 ※これはシステム保守担当も作業に参加します。
 2.監視
 (1)マシンやネットワークの運転状況の監視
 (2)システム資源(メモリ、CPU、ディスク)の状態監視
 (3)バッチジョブなどの異常監視、およびシステム部門への連絡

などです。

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参考
システム運用保守とはに関する依頼時の知恵袋

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システム運用とシステム保守の違い
システム運用の業務内容と重要性
システム運用・保守 コストの割合とその内訳
システム運用・保守 エンジニアの仕事とは
システム運用とシステム開発の役割
システム運用・保守 アウトソーシングする際の、業者選びのポイント
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システム運用とシステム保守の違い(Excelのシステム例に・・・・・・)
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2015年06月03日

「巧妙化する標的型メール」

「巧妙化する標的型メール」

日本年金機構の年金情報を管理しているシステムから大量の個人情報が流出した問題では、「標的型メール」という手口を使った不正アクセスが行われました。
その特徴などについて、三輪解説委員に聞きます。
  


Q 電子メールについている怪しい添付ファイルをクリックしなければ防げたような気がしますが。


A 現実的には、なかなか防ぐのは難しいと思います。
 標的型メールというのは、特定の省庁や企業の職員に電子メールを送りつけ、添付されたコンピューターウイルスによって、個人情報をだましとるものですが、メールの文面は「業務メール」にそっくりです。
 例えば「会議の資料を送ったから見ておいてください」など、思わず開いてしまうような文面になっています。
また、ウイルスは対策ソフトで検出することが困難なことも特徴です。ウイルスは、その攻撃のために特別に作られたもので、対策ソフトが対応していないため見つけにくい傾向があります。
  
 Q 感染を防ぐことは、かなり難しいんですね。

A さらに厄介なのが、感染したパソコンが遠隔操作されることです。勝手に電子メールを書いて送ったり、内部のデータベースを閲覧することなどもできてしまいます。
  

Q 省庁や企業はどのような対応を取ればいいのでしょうか。

A 流出被害を参考に対策を考え直す必要があります。そのためには、今回の被害の検証とセキュリティに関わる人の間での情報共有が必要です。例えば、どのような情報管理をしていたものが被害にあい、どういう対策が有効だったのかということです。しかし今回、ウイルス感染が確認された5月8日から、警察に相談した5月19日までの経緯も不明な点が多く、もっと情報開示しないと、対応が適切だったのか検証も出来ません。
こうした情報は、民間企業も含めた国全体の情報セキュリティのレベルを上げるために極めて重要です。
  
 Q 今後はじまるマイナンバー制度が心配だという人もいますね。

A そうですね。ITに依存した取り組みが増えると、リスクも高まります。今こそ、情報流出を食い止めるための抜本的な対策を国全体で考え直す必要があります。

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不正アクセスで年金情報125万件が流出か

年金個人情報流出 都内会社サーバー経由か

年金個人情報流出「2次被害」懸念も
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