2015年01月

2015年01月27日

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アプリ開発 メモ (アプリ開発 に役立つかも?)

jQuery(JavaScript)でグラフ系アプリ? メモ

グローカルとグローバルのアプリ開発 メモ (今年は、アプリ開発 するよ)

アプリ開発 メモ (アプリ開発 に役立つかも?)

地域・地方のアプリ開発をめざして

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教育・学習用アプリはアプリ開発者にとって有望市場であるという実例

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の急速な普及に伴って、良質なアプリの需要が高まり続けています。中でも学習用アプリ・教育用アプリの潜在的な市場はかなり大きそうだということが、教育用アプリ開発者のブログで公開されているデータから読み取れます。

L'Escapadou Blog - iPhone/iPad Educational and Fun Apps for Kids: 2014 Report
http://blog.lescapadou.com/2015/01/2014-report.html

教育用アプリを制作するフランスのソフトウェア会社L'Escapadouが、2014年度に過去最高の収益を上げたことをブログで明らかにしています。


2010年からiPad用の教育アプリの作成を始めたL'Escapadouは、アプリ販売額が年々増加しており、2014年は前年比21%アップの54万2000ドル(約6400万円)になったとのこと。


製品別の売り上げはこんな感じ。約3割を占める人気アプリ「Writing Wizard」以外にも、人気アプリがごろごろあるようです。


アプリ購入者の国別ランキングはこんな感じ。L'Escapadouの母国のフランスよりも圧倒的なトップはやはりアメリカ。なお、アプリは英語だけでなくフランス語、スウェーデン語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語にローカライズされおり、特にスウェーデンのアプリ購入者の増加が著しいとのこと。

2015年01月20日 14時13分35秒
教育・学習用アプリはアプリ開発者にとって有望市場であるという実例
なお、L'Escapadouによると教育用アプリの購入者の多くは学校などの教育機関で、9月、10月、11月の需要が旺盛とのことで、海外の入学シーズンである9月以降に教育アプリがよく売れるそうです。


教育用のアプリの人気は今後さらに高まるとみられる中、アプリ開発者としては「何をネタにするのか?」というのが大きな悩みであると思われます。その教育ネタとして非常に有望なのは「プログラミング」なのかもしれません。「プログラミングを学ぶなら、生涯仕事に困らない」と断言するFacebookの元役員がいるくらい、年々、プログラミング学習の重要性が見直されプログラミン教育の必要性が高まっており、アプリ開発としてプログラミングは注目すべき学習分野と言えそうです。

プログラミングを学習できる教材としてはすでに記事にしたプログラミング学習PCキット「Kano」や、元Googleエンジニアが開発する「Bitsbox」など、子どもが楽しくゲーム感覚でプログラミングを学習できるソフトウェアが登場しています。

ゲーム感覚でプログラミングを学べる小型PCキット「Kano」を使ってみました - GIGAZINE


Googleの中の人が開発した子どもを飽きさせずプログラミングを楽しく習得できるキット「Bitsbox」 - GIGAZINE


さらに、プログラミングそのものではなく「プログラミングの概念」をゲームで学習するためのアプリ「Lightbot」も大きな注目を集めています。

Lightbot
(音声入り)http://lightbot.com/


Lightbotが斬新なのは具体的なプログラミングを学ぶのではなく、if文やループなど、プログラミングで用いる構文の存在などプログラミングの概念をゲームの中で学習できるというところ。つまり、Lightbotは「プログラミング学習の準備アプリ」という位置づけです。


教育アプリやプログラミング学習アプリが有望な市場であることは確実といえ、海外アプリに負けない日本人向けの良質な学習アプリの開発にも大きな期待がかかります。
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2014年12月12日 
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社会の変化に対応できる教員養成のために(中)
出来上がったアプリに歓声(下)

2014年12月12日 
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楽しくて教育効果の高いアプリ作り目指す(上)

「教育の情報化」に、教師を目指す学生はどう対応すべきか……。千葉大学教育学部(千葉市)は、ソーシャルゲーム大手「グリー」(東京都港区)と共同で、学生たちが、子どもたち向けの教育用ゲームアプリを開発する講義を行っている。12月6、7の両日、東京・六本木のグリー本社で開催されたゲーム制作の様子を取材した。3回にわたって紹介する。

ハッカソン形式でアプリ制作


アプリ制作のチームに加わったエンジニアと、ゲームの内容について話し合う学生たち

 「絵はかわいいから、声があるといいかもしれない」

 「私、隣の部屋で録音してきます」

 「クイズに間違えたら、解説が表示されるといいよね」

 学生とエンジニアの熱気にあふれたセミナールーム。ホワイトボードには、アプリのスタート画面からの遷移や、この日やるべきことが、次々と書き込まれていく。

 「小学5年生のレベルで、教育効果の高い内容を、楽しく学習できるiPadアプリ」

各チームの作品は以下の通り
チーム名 アプリのタイトル 内容 受賞
少年探偵団! 少年探偵団 少年探偵団になり、4択クイズを解きながら職業について学ぶ。 大賞
飛行機 新人客室乗務員の世界一周修行~ヨーロッパ編~ 新人客室乗務員になり、クイズを解きながら欧州4か国の地理と歴史、時事問題を学ぶ。 藤川大祐賞
お買い物チーム 迷宮計算―あなたは脱出できるか― 計算の答えから式を推定する問題に正解してパスワードを集め、迷宮から脱出する。 グリー賞
FUSOKU 椎名さくらの「HI!」日常 英単語のカードを集めながら、英語に慣れ親しむ。
セールスマン それ行けセールスマン!社会を学ぼう! セールスマンになって関東地方の各都市を回りながらクイズに答え、その土地の歴史や地理を知る。
コビ太郎制作委員会 コビ太郎‐エピソード0‐ 主人公の「コビ太郎」がクイズを通じて、敬語やマナー、礼儀を学ぶ。
Dreams ゆめニャン先生のドリームスクール オリジナルキャラクターと一緒にクイズを解きながら、職業や働き方について学ぶ。声も吹き込んだ。

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 担当の藤川大祐教授(教育方法学)が学生たちに投げかけたこのテーマを追求するため、グリー本社がある六本木ヒルズ・森タワーのセミナールームに、教育学部の2~4年生34人とサポート役のグリーのエンジニアら15人が集まり、一斉に作業を始めた。

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出来上がったアプリに歓声(下)

時間ぎりぎりまでバグのチェック


発表に向けた準備をする学生たち(奥)と、最後の仕上げをするエンジニア

 千葉大学教育学部の学生が、グリーのエンジニアと教育アプリ制作に取り組んだ12月6、7日のハッカソン。

 土曜の朝から日曜の夕方まで、学生とエンジニアが集中してデザインやプログラミングを続け、無事、各チームがゲームを完成させることができたように見える。午後3時過ぎには、出来上がったアプリを実際に動かし、歓声が上がっているチームもあった。

 発表の午後4時まであと30分に迫り、記者がチームを取材しようとすると、グリーの社員から「エンジニアに『完成しましたね』とは言わないでください。彼らは時間ギリギリまで良いものを作ろうとしますから」と言われた。言葉通り、どのエンジニアも一心不乱にパソコンに向かい、プログラミングやバグのチェックに追われていた。学生たちはやや疲れた様子だが、メモを作ったり、発表用のパワーポイントの画面に直しを入れたりして、終了後の5分間のプレゼンテーションの用意に余念がない。

 結局ゼロからのスタートとなった「お買い物チーム」は、当初「おつかい」だったゲームの内容を大幅に変更し、「迷宮計算―あなたは脱出できるか―」に落ち着いた。

 「お買い物チーム」は、全員で粘り強く話し合い、ゲーム全体のテーマを「脱出ゲーム」に設定。計算をする動機に「パズルのような算数問題を解くと、パスワードとなる数字を手に入れることができ、数字を集めると迷宮から脱出できる」という要素を取り入れた。

 同チームをサポートするエンジニアの月沢拓哉さん(27)は「当初はかなり不安だったが、きちんとエンディングまで動かせたのは収穫で、120点の出来。学生のデザイン力にも助けられた」と安堵あんどの表情を浮かべていた。

大賞決まる、厳しい指摘も

 午後4時過ぎ、7チーム、各5分のプレゼンテーションが始まる。ユーモラスなアニメーションや、240種類もの問題を作ったとの発表に歓声が上がった一方、審査員から「ゲームをどのくらいやると、どのような知識がつくのか説明を」「小学5年生向けにしては簡単すぎるのでは」と厳しい指摘があったりした。

 アプリの審査基準は、▽「アイデア」(独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性)▽「完成度」(実用性、ユーザビリティー、エンタテインメント性)▽「デザイン」(芸術性、優れた表現技法)▽テーマ性(テーマとの一致)▽教育効果(教育効果が高いか、小学校5年生が楽しく学べるものか)の5項目。審査員は、講義を担当した千葉大教育学部の藤川大祐教授(教育方法学)、グリーの藤本真樹・常務執行役員ら5人が務め、それぞれの項目について評価する。

 審査の結果、優勝は、クイズを解きながら職業について学ぶ「少年探偵団」に決まった。「藤川大祐賞」に、新人客室乗務員になって各地の名物を知る「新人客室乗務員の世界一周旅行~ヨーロッパ編~」、「グリー賞」に「迷宮計算―あなたは脱出できるか―」がそれぞれ選ばれた。


大賞に選ばれた「少年探偵団」。文章に合った職業を選択するクイズを解き、職業についての理解を深める

藤川大祐賞に選ばれた「新人客室乗務員の世界一周旅行~ヨーロッパ編~」。世界遺産などのクイズで社会科を学ぶ

グリー賞に選ばれた「迷宮計算―あなたは脱出できるか―」。下の枠から数字や記号を選んで、式が正しくなるように空欄にはめていく
 藤本執行役員は審査後、「審査員によって、評価はばらついた。小学5年生に遊んでもらったら、全く違う結果になるかもしれない。1月の授業で実際に遊んでもらうまで、さらに良いものをつくってほしい」と激励した。

エンジニアの本気さが学生にも伝わる


完成したアプリがiPad上で動作することがわかり、喜ぶ学生たち
 また、藤川教授は、次のように講評した。

 「デザインはどこも持ち味を出してよいものができており、内容の勝負になった。大賞の『少年探偵団』は、ありがちな話ではあるけど、『13歳のハローワーク』(村上龍)を読み込み、大量(240問)の問題を作り、さらに学校の教科と関連付けているという点が高く評価でき、大賞にふさわしい」

 さらに、藤川教授は、「企画書もさっぱり書けなかった学生たちだったが、アプリの企画段階でのグリーのエンジニアとのやりとりを通じて、エンジニアの本気さが伝わってきたのでしょう。それが学生たちを本気にさせてくれたのではないか。教育学部で学んでいく中で、今後この体験が役立ってくれればうれしい」と学生の成長を喜んだ。

 一方、今回の受講生の小菅貴彦さん(2年)は、「実際、自分たちでアプリを作ることで、改めて、わかりやすく、面白く伝えるのにはどういった点が大事なのか実感できて、子どもに何かを教えていく上で、とても勉強になった」と充実した表情で振り返った。

 来年1月20日には、千葉大付属小学校の5年生に、この日制作したアプリを体験してもらうカリキュラムも組まれている。

 審査後、あるエンジニアの言葉が弾んだ。「残念ながら賞はとれなったけれど、子どもが遊んだら、間違いなくうちのアプリが一番面白いっすよ!」。子どもたちがどんな表情でiPadの画面に向かうのか、今から楽しみだ。

 (おわり)

 数人一組のチームでアイデアを出し合い、プログラムの開発からプレゼンテーションまでを競う「ハッカソン」と呼ばれる形式で、丸々2日間を通してアプリを開発・制作する。

 10月から始まった今年度の授業は全15回で、この2日間の共同作業が最大のヤマ場。大きな目標は、グリーのエンジニアらの協力のもと、楽しく遊びながら学べる、教育効果の高いアプリを制作し、実際に小学生に体験してもらうことだ。

 これまでの講義で、学生たちはゲームアプリ制作の基礎を学び、1班5人前後に分かれてアプリの企画立案、企画書作成、実際のゲーム制作の準備を進めてきた。7つのチームの名前は、「FUSOKU」「セールスマン」「コビ太郎制作委員会」「少年探偵団」「飛行機」「Dreams」「お買い物チーム」。これから作るゲームの内容がわかる名前から、さっぱり想像がつかないものまで様々だ。

エンジニアからのだめ出しにうなる


ゲームに登場するキャラクターのイラストを制作する学生
 それぞれのグループに、グリー社員のエンジニアらが1~3人加わる。学生は11月下旬から数回、エンジニアとゲームの内容や企画書をメールでやりとりして、「クイズを活用した英語表現の習得」や、「セールスマンが関東地方を飛び回って地理や歴史を覚える」など、どんなゲームを作りたいか伝えている。そのため、ゲームの大まかな方向性は事前に定まっているチームが多く、さっそくエンジニアは学生たちと話し合いながら、画面の遷移やクイズの問題文など、具体的な遊び方を詰めていく。

 講義は今年2年目となるが、藤川教授は「昨年と違い、最初から学生とエンジニアがなじんでいて活気がある。準備をしっかりしてきたのだろう」と納得の表情。

 ただ、全てのチームが順調だったわけではない。

 「この内容だと、お母さんには喜ばれそうだけど、子どもは飽きるよ」

 「もう1回遊びたい! という気持ちにさせるにはどうしたらいいと思う?」

 ハッカソンが始まって間もない1日目の午前中。エンジニアから、「お買い物チーム」の学生たちの企画に対して厳しい注文が相次いだ。当初の企画は「買い物シミュレーションを通じて、計算能力を高める」というものだったが、「どうしたら計算に興味を抱かせることができるのか」がまとまらず、結局、「買い物」路線が頓挫とんざ。計算というベースは残すものの、事実上ゼロからのやり直しになった。女子学生は「確かに自分が小学生だったら、もっと面白いものを選ぶかも」とうなった。

どう面白くするかという視点が大事


当初の企画が行き詰まり、ホワイトボードにアイデアを書き出すことにした「買い物チーム」
 このグループに限らず、エンジニアたちが口をそろえるのは、「画面の流れなどはわかっているが、ゲームがなぜ面白いか、どう面白くするかという視点を持っていない学生が多い」ということ。せっかく作っても、ゲームそのものが面白くなければ、子どもたちに興味を持ってもらえず、教育効果の側面でも目的を達成することは困難となる。

 普段の業務でスマートフォン向けゲームを開発しているエンジニアの細谷伊佐武(いさむ)さん(29)は「どうしたら子どもたちが主体的に勉強し始めるのか、どうやったらモチベーションを上げてくれるのか考えなくてはいけない。報酬と障害をゲームの中に、うまく配置することがコツになる」と話す。

 「クイズを解きながら職業への理解を深めてもらう」というアプリ制作に取り組んだ「少年探偵団」チームでも、この点が悩みの種。ホワイトボードには、有名アクションゲームやクイズゲームなど、学生自身が好きなゲームのタイトルが並ぶ。その横には、「そのゲームのどんな要素が面白いか」が列挙されている。


ホワイトボードには「計算ゲーム」を基本に、「シューティング」や「人生ゲーム」などさまざまな要素が書き出されたが、はたして一つのゲームにまとまるのか
 「主人公の成長ストーリー」「カードのレベル上げ」「クイズがランダムに出題される」などの要素を抽出し、これから作るゲームのヒントにする狙いだ。このチームを担当したエンジニアの鴨林広軌さん(32)は「ゲーム作りが崩壊するのは、企画の根本がブレたとき。まずは、少し時間をかけて企画を固める部分が大事」と語る。

 エンジニアが「これでいけそうだね」と話すと、キャラクターのデザインを描く学生、問題を作る学生らがそれぞれの役割に従って作業を進めていく。エンジニアはパソコンに向かい、黙々とプログラミングを始めた。

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社会の変化に対応できる教員養成のために(中)

講義を通じてゲームの力を感じる


学習用プログラミング言語「Scratch」を利用して、簡単なプログラミングに挑戦する学生たち(2014年10月)

 千葉大学とソーシャルゲーム大手「グリー」が共同で実施する学習用アプリ制作の講義は、今年で2回目だ。

 正式名称は、主に教育学部の2~4年生が対象の選択講座「メディアリテラシー教育演習」。1年目が好評だったこともあり、今年度受講した学生数は、昨年の1.5倍、34人に増えた。2年続けて受講することも可能で、5人以上は継続して受講しているという。

 昨年に続いて参加した男子学生は「昨年の講義で、ゲームと学習が深く関連する面白さが実感できた。子どもの学習意欲を高められるゲームが作れるか、さらに追求したかった」と、再度受講した動機を語る。

 講義では、教育事業大手のベネッセの社員を招き、デジタル教育の最前線について教わったり、グリーのデザイナーがゲームの基礎となるデザインについて講義したりしたほか、初心者向けの学習用プログラミング言語「Scratch」(スクラッチ)を使用した簡単なゲーム作りを体験。11月にはゲーム制作に向けた具体的な第一歩として、2回分の講義を利用し、「アイデアソン」と呼ばれる企画立案会議を行った。

 担当の藤川大祐教授(教育方法学)は、講義でアプリ制作を扱う背景について「近年、急激にスマートフォンが普及するなど、情報機器が子どもたちの身の回りにあふれ、トラブルが絶えない。教員はこうした状況に対応することが必要だが、教員教育の中では情報教育についての議論はほとんど行われておらず、教員は社会の変化から置き去りになっている」と指摘。この講義を通じて、「教員養成の段階で、こうした社会の変化に対応できる人材を育てる必要がある。情報社会を象徴する技術者との交流は、貴重な学習の場になる」と狙いを語った。

 アプリ開発に参加したグリーのエンジニア・鴨林広軌さん(32)は「学習は結局のところ、面白くないことには続けられない。教員志望の学生が、子どもに興味を持ってもらえるアプリを制作し、教育に生かすという視点に違和感はまったくない」と話す。


「アイデアソン」で、IT企業関係者からゲームの手法を学ぶ学生たち(2014年11月、千葉大で)
 2年目を迎えた授業で大きく変わったのは、アプリ制作後の来年1月20日、千葉大学付属小学校(千葉市)の5年生の授業で、約40人の児童にアプリを利用してもらう講義に追加されたこと。実際にターゲットとしていた児童の反応を見て、教育効果を実感できる。また、ハッカソンがゴールにはならず、ここで発表したソフトを、ほかのチームの発表に刺激を受けながら、さらに磨き上げる必要も生じることになる。

 講義全体をコーディネートするグリー広報室の狩野明香理さんは「受講される学生の中には、必ずしもゲームに対して強い思いがなかったり、ネガティブな思いを持ったりしている方もいる。ただ、昨年度の講義後、そういった学生から『講義を通じて、ゲームの力を感じた』という感想があった。興味を持っていただけるのは、われわれにとってもうれしい」と話す。

意外な成果を二つ発見


ゲームの制限時間など、アイデアを一枚の紙にまとめ、ゲームの全体像を形作る(2014年11月、千葉大で=写真はいずれもグリー提供)
 藤川教授にとって、昨年のハッカソンでは、意外な発見が二つあったという。

 一つは、絵を描いたり、文章を書いたりすることが得意な学生が輝いていたこと。「普段の講義の多くは、話し合いや発表で、口頭で積極的に意見を述べる学生が目立ちやすく、意欲的に見えたが、それ以外の能力も十分に発揮される場になっている」と分析する。

 もう一つは、大学内のほかの課題でも「ハッカソンを模したやり方」が広まったことだという。「たとえば、グループで教材を制作する講義では、今までは各自がバラバラに作業して持ち寄っていたが、同じ場所に集まって一気に仕上げることで効率が上がり、相互のコミュニケーションも綿密にとれるようになってきた」と手応えを感じている。

 ハッカソン初日(12月6日)は、午後5時からの経過発表を終えた後も、ほとんどのチームが居残り、会場が使える同8時30分まで懸命に開発やデザインを続けた。各チームのテーブルの上には、パソコンはもちろんのこと、企画書やメモ書き、スナックやジュースが置かれ乱雑を極めるが、そんなことに構ってはいられない。締め切りは翌日の午後4時。果たして、全チームが無事にアプリを完成させることができるのだろうか。

 (つづく) 

今年度のグリーと千葉大の共同授業「メディアリテラシー教育演習」
日程 内容(抜粋)
10月7日 グリーから「ゲームの可能性とICT教育の紹介」講義 
昨年度と今年度の授業紹介、昨年度参加学生によるプレゼンテーション
10月14日 ベネッセの講師による「デジタル」を用いた学習、「学校での学び」講義
10月21日 「SCRATCH」を使った簡単なゲーム制作
10月28日 ゲーム・アプリを実際に制作するための基礎を学ぶ
11月4日 グリーのデザイナーから、ゲーム・アプリのデザインについて学ぶ
11月11日 アイデアソン(1)企画立案、グループ分け
11月18日 アイデアソン(2)企画書作成
11月25日 ゲーム制作の準備(1)
12月2日 ゲーム制作の準備(2)
12月6、7日 グリー本社で学習ゲームの制作、発表(ハッカソン)
1月20日 千葉大学付属小での実習授業
1月27日 藤川教授からの講評など(予定)
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2015年01月26日

カカクコム 「格安スマホ」プランを比較できるサイトがオープン

カカクコム 「格安スマホ」プランを比較できるサイトがオープン
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Kakakukomu open the site that can be compared to "cheap smartphone" plan

Low cost SIM Free Phones and SIM card is set "cheap smartphone" is rapidly spreading. According to examine the research firm ・ MM Research Institute, the number of subscribers "cheap smartphone" is growing rapidly even 33.2 percent in the half-year period from April 2014, it is analyzed that is expected to expand in the future.

However, operators of "cheap smartphone" is generally unfamiliar many name to hear, billing plans further in each company are divided into multiple. For this reason, the user, and whether, has become a trouble far from good if you choose which operators and plan.

Against this backdrop, the leading price comparison site "Kakakukomu" is the 22nd, opened a site that "cheap smartphone" to be easy to compare from monthly fee and the amount of data "price .com cheap smartphone comparison".

Voice calls and data communication correspondence only, monthly fee, in conditions such as the amount of data that can be used for a month it is possible to narrow down the desired plan. Also it's possible to display a list a plan to cheap order of price in each of the conditions. In the detail page of the plan, the terminal and the amount of data, in addition to you can see, such as communication speed, go to the business's official site, you can also apply for the contract. And me first seven 125 plan, the number of the web is plans to successively increase.
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カカクコム 「格安スマホ」プランを比較できるサイトがオープン

低価格のSIMフリーのスマートフォンとSIMカードがセットになった「格安スマホ」が急速に普及している。調査会社・MM総研の調べによれば、「格安スマホ」の契約者数は2014年4月からの半年間で33.2%も急増しており、今後も拡大が予想されると分析している。

 しかし、「格安スマホ」の事業者は一般に聞きなれない名前が多く、さらにそれぞれ事業者で料金プランが複数にわかれている。このため、ユーザーは、どの事業者やプランを選べばいいのか、悩みどころとなっている。

 こうしたなか、大手価格比較サイト「カカクコム」は22日、「格安スマホ」を月額料金やデータ量から手軽に比較できるサイト「価格.com 格安スマホ比較」を開設した。

 音声通話対応やデータ通信専用、月額料金、月に利用できるデータ量といった条件で希望のプランを絞り込むことができる。それぞれの条件で価格の安い順にプランを一覧で表示することも可能だ。プランの詳細ページでは、端末やデータ量、通信速度などを確認できるほか、事業者の公式サイトに移動して、契約の申し込みもできる。まず7社125プランを掲載し、掲載数は順次増やしていく予定だ。
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「iOS 8」の普及が鈍化--2週間で1%しか伸びず

「iOS 8」の普及が鈍化--2週間で1%しか伸びず
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Not growth only 1% in the spread slowed --2 weeks of "iOS 8"

Seems dissemination of "iOS 8" has been stalled.

US Apple Time January 20 updates the App Store Distribution page, revealed that share iOS 8 became 69%. About only does not exceed one point 68%, which is a recording of two weeks prior to the January 6. It should be noted that this number is not a comprehensive penetration of iOS 8, shows the iOS device visited the App Store on January 19.

Mobile-related Mixpanel maker of analysis of the 19th, announced the share of iOS 8 that slightly higher 71% than this. Fiksu of peers are 68% at the 19th.

Latest figures by Apple indicates that the transition to iOS 8 has been stalled. Prior to January, the spread of new OS is slowly but is progressing at a steady pace, 56% in the November 12 that was 47 percent in the October 5, to December 22 64% it has become. This stall will be a challenge for Apple. The company is because are as essential to iOS 8 in the "Apple Pay," "Health," "HealthKit" "HomeKit", etc., some of the apps and services you are going to sell.

Apple's numbers, other devices you have upgraded from an earlier version to iOS 8, the new version from the beginning has been installed new "iPhone", "iPad", "iPod touch" is also included. Thus, the spread has slowed simply, there is also the possibility that the result of reduced people buy the iOS device after the end of the holiday season.

However, the iOS 8 there is a decent bug, since the release of September 2014, more than one version has been published. This is also possible that users of iOS 7 feels uneasy to update.
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「iOS 8」の普及が鈍化--2週間で1%しか伸びず

「iOS 8」の普及が失速してきたようだ。

Appleは米国時間1月20日、App Store Distributionページを更新し、iOS 8のシェアが69%になったことを明らかにした。約2週間前の1月6日の記録である68%を1ポイントしか上回っていない。なお、この数値はiOS 8の総合的な普及率ではなく、1月19日にApp Storeを訪れたiOSデバイスを示している。

 モバイル関連の分析を手がけるMixpanelは19日、これよりやや高い71%というiOS 8のシェアを発表した。同業のFiksuは19日時点で68%としている。

 Appleによる最新の数値は、iOS 8への移行が失速してきたことを示している。1月より前は、この新しいOSの普及はゆっくりだが安定したペースで進んでおり、10月5日に47%だったのが11月12日には56%、12月22日には64%となった。今回の失速はAppleにとって課題となる。同社は「Apple Pay」「Health」「HealthKit」「HomeKit」など、売り込もうとしている一部のアプリやサービスでiOS 8を必須としているからだ。

 Appleの数値には、旧バージョンからiOS 8にアップグレードしたデバイスのほか、最初から新バージョンがインストールされている新しい「iPhone」「iPad」「iPod touch」も含まれる。したがって、普及が鈍化したのは単に、ホリデーシーズンが終わってiOSデバイスを買う人が減った結果という可能性もある。

 ただし、iOS 8にはそれなりの不具合があり、2014年9月のリリース以降、複数のバージョンが公開されている。これによりiOS 7のユーザーがアップデートに不安を感じている可能性もある。
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2015年01月22日

Windows10最新機能が続々公開、10は7以降のOSへ無料提供予定

Windows10最新機能が続々公開、10は7以降のOSへ無料提供予定

【VR+ARデバイス“HoloLens”など画像追加】

米マイクロソフトは1月21日(現地時間)、メディア向けWindows 10関連発表会にて、Windows7、8.1、Windows Phone 8.1ユーザー向けに初年度に限り、無償でWindows10をアップグレード提供すると発表した。さらに驚くべきことに、端末が壊れるまで、最新版のWindows10を利用可能。
 Windows10はスマートフォン、PC、タブレットなどすべてのデバイス間で動作し、自動的に同期されるOSとして進化している。
 
 スタートメニューはWindows7以前のような小さなものから、フルスクリーンまで拡大が可能だ。

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ウィンドウズ10 無料でアップグレードへ

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To upgrade Windows 10 Free


IT company Microsoft America, a new basic software "Windows 10", and only from the market in one year, when you want to upgrade, and provided free of charge, by mounting the same basic software to smartphone not only a personal computer, struggled and that it has been decided to aim to expand its market share in the mobile terminal market.

Microsoft 21 days, announced a new basic software of "Windows 10" detail, targeting users of the basic software of the Windows 7 since its launch in 2009, and only from the market in one year, when you upgrade, provided free of charge was revealed to be.
Microsoft, you have grasped the overwhelming market share in the basic software of the personal computer, the growth is followed by smartphone and tablet devices, we drilled a big water to Apple and Google that provides the basic software for free.
For this reason, Windows 10, a personal computer was separately so far to enhance the linkage by making the basic software of the mobile terminal to a common thing, and ease of use, it is thought that aims to expand market share.
The new software, in addition you can you can search you can call the material that you have saved by recognizing the voice when talking to a personal computer, such as the ability to be able to write on the screen with a pen or a finger is installed.
Windows 10, is scheduled to offer is started in the second half of this year.
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ウィンドウズ10 無料でアップグレードへ


アメリカのIT企業マイクロソフトは、新しい基本ソフト「ウィンドウズ10」を、発売から1年間にかぎり、アップグレードする際、無料で提供し、パソコンだけでなくスマートフォンにも同じ基本ソフトを搭載することで、苦戦している携帯端末の市場でシェアの拡大を目指すことにしています。

マイクロソフトは21日、新しい基本ソフト「ウィンドウズ10」の詳細を発表し、2009年に発売したウィンドウズ7以降の基本ソフトの利用者を対象に、発売から1年間にかぎり、アップグレードする際、無料で提供することを明らかにしました。
マイクロソフトは、パソコンの基本ソフトでは圧倒的な市場シェアを握っていますが、成長が続くスマートフォンやタブレット端末では、無料で基本ソフトを提供しているアップルやグーグルに大きく水を空けられています。
このためウィンドウズ10では、これまで別々だったパソコンと携帯端末の基本ソフトを共通のものにすることで連動性を高め、使い勝手をよくして、シェアの拡大を目指す考えです。
新たなソフトでは、パソコンに話しかけると声を認識して保存している資料を呼び出したり検索したりできるほか、ペンや指で画面に書き込むことができる機能などが搭載されます。
ウィンドウズ10は、ことし後半に提供が開始される予定です。

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2015年01月17日

震災から20年 スマホで避難所を一目で確認 兵庫・西宮で市民が防災アプリを開発

震災から20年 スマホで避難所を一目で確認 兵庫・西宮で市民が防災アプリを開発
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Develop citizens disaster prevention app in the confirmation Hyogo Nishinomiya at a glance the shelter in '20 smartphone from the earthquake

The smartphone app "shelter map" to convey the information of shelter in opened in the event of a disaster, Nishinomiya, Hyogo Prefecture of company employee, Hayashi Takuma's and (39), the city's software development industry, Takenaka AkiraHiroshi's (39) but I have developed. Cooperation of local FM stations "Sakura FM" that transmits such as disaster prevention information. App a download unnecessary, it is possible to see from the agency's website.

App originally March this year, when Bal events Hayashi chaired the executive committee, Takenaka's development map app that provides information on the store during business. In large typhoon of this year in August, from the fact that many of the shelters in two consecutive weeks in the city has been established, and will Ikaso the function of app that can reflect the information on the map in real time to the disaster prevention and disaster mitigation, and arrange to shelter version was.

The app, posted the position and phone numbers of all 139 shelters in the city. Based on the information of the shelter opened situation that reaches from the Sakura FM, arrow changes from gray to blue to refer to a shelter in opening.

2 people have said, "of course you make the for proper shelter judgment of emergency, I want to help to the improvement of everyday disaster prevention awareness. App if help disaster prevention and disaster reduction".
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震災から20年 スマホで避難所を一目で確認 兵庫・西宮で市民が防災アプリを開発

災害時に開設中の避難所の情報を伝えるスマートフォン用アプリ「避難所マップ」を、兵庫県西宮市の会社員、林拓真さん(39)と、同市のソフトウエア開発業、竹中章洋さん(39)が開発した。防災情報などを発信する地元エフエム局「さくらFM」が協力。アプリはダウンロード不要で、同局のホームページから見ることができる。

 アプリはもともと今年3月、林さんが実行委員を務めるバルイベントのときに、営業中の店の情報を提供する地図アプリを竹中さんが開発。今年8月の大型台風で、同市でも2週連続で多くの避難所が開設されたことから、リアルタイムで地図に情報を反映できるアプリの機能を防災や減災に生かそうと、避難所バージョンにアレンジした。

 アプリには、市内の全139避難所の位置と電話番号を掲載。市からさくらFMに届く避難所開設状況の情報をもとに、開設中の避難所を指す矢印が灰色から青色に変わる。

 2人は「緊急時の適切な避難所判断のために活用するのはもちろん、日常の防災意識の向上にも役立ててほしい。アプリが防災や減災に役立てば」と話している。
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阪神・淡路大震災20年 「1.17」
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阪神・淡路大震災20年 各地で黙とう(NHK)

6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で20年になり、被災した地域では地震が起きた午前5時46分に合わせて犠牲者に黙とうをささげました。

このうち神戸市中央区の「東遊園地」では、17日の日付を表す「1.17」の形に並べられた竹の灯籠に火がともされました。
震災から20年のことしは例年より多くの遺族や市民が会場を訪れ、地震が起きた午前5時46分に全員で黙とうをささげて犠牲になった人たちを追悼しました。
このあと敷地内にある慰霊碑の前で、神戸市主催の追悼の集いが開かれ、震災で自宅が倒壊し33歳だった母親を亡くした神戸市東灘区の銘田奈津紀さん(26)が遺族を代表して、「震災や母のことを話題にすると家族やその場にいる人が悲しみ、苦しむため、話すことを避けてきましたが、母のことを忘れてはいません。私が今、生きているのは母のおかげです。大好きだった母と髪の毛を乾かしあい、癖毛だった母の髪を何度も、といた思い出から私は美容師になりました。私はこれからも母の分も強く生きていきます」と追悼のことばを述べました。
続いて、震災の頃に生まれた新成人を代表して神戸市灘区の小川和昭さん(20)が「私たちに震災当時の記憶はありませんが神戸の復興と共に成長してきたことは事実です。人と人とのつながりや絆の大切さを次の世代に伝えていきます」と述べました。
17日は各地で追悼の行事が行われ、犠牲者を悼むとともに改めてこの20年の歩みを見つめ、震災の教訓を語り継ぐ1日になります。
神戸市によりますと、追悼の集いが開かれている神戸市中央区の「東遊園地」には午前7時までにこれまでで最も多いおよそ1万4000人が訪れたということです。

「この日が来るのは悲しい」
震災で、当時45歳だった義理の弟を亡くした神戸市東灘区の72歳の男性は「20年という期間はあっという間でした。真面目でいい弟だったので、毎年、この日が来るのは本当に悲しいです」と涙を流しながら話していました。

「弟にありがとうと伝えに来た」
震災で当時、大学4年生だった弟を亡くした歌手の女性は、「震災で亡くなった弟の存在があったから、ここまで生きてこられました。きょうは弟にありがとうと伝えに来ました」と涙を流しながら話していました。

「20年間、母を忘れたことはない」
神戸市灘区で被災し母親を亡くしたという56歳と54歳の姉妹は、「20年間、母を忘れたことはありません。これまでつらくてあまり話すことはありませんでしたが、母のためにも震災のことを次の世代に語り伝えていきたいです」と話していました。

「人の支えで生きてこれた」
61歳だった夫を亡くした神戸市灘区の78歳の女性は「いろいろな人の支えがあって、震災後のつらい時期を乗り越え、きょうまで生きてこれました。きょうは、夫にその報告をしに来ました。私にとっては、長いようで短いような20年でした」と話していました。

「息子亡くした気持ち変わらず」
神戸市東灘区に住んでいた20歳の大学生の息子を亡くした香川県小豆島町の67歳の女性は、「毎年ここに来ていますが、20年がたっても息子を亡くした当時の気持ちは変わりません。私は神戸から離れた所に住んでいるので、こういう気持ちを分かち合う機会がなかなかありませんが、ここに来ると多くの人が何らかの思いを抱えていて、私は1人じゃないと実感できます」と話していました。

「新しい家族増えたと報告」
兵庫県芦屋市の自宅で当時4歳の弟を亡くした32歳の男性は、「去年3月に結婚したので、『新しい家族が増えたよ』と弟に報告しました。今でも弟が家族の中心にいて、一緒に暮らしているような気持ちでいます」と話していました。
また男性の妻は、「夫の弟がどんな大人に育っていたのか、一度でいいから会ってみたかったです」と話していました。

「命あるかぎり娘の供養を」
神戸市長田区で当時30歳の長女を亡くした75歳の男性は、長女の遺影を抱えて集いの会場を訪れ、「毎年1月17日は、娘に会える日だと思っています。きょうも長田区で供養をしてから、亡くなられたほかの方にも祈りをささげようと思いここに来ました。20年がたっても、娘を亡くした気持ちは変わることはなく、命あるかぎり娘の供養をしていきたい」と話していました。

「思い出すと居たたまれない」
神戸市須磨区に住んでいためいを亡くし、みずからも被災した82歳の女性は、「毎年、この日が来ると、当時の出来事をきのうのことのように思い出します。めいは娘と年が近かったので、思い出すと居たたまれない気持ちになります」と話していました。

「父と友人失いとてもつらい」
震災で兵庫県淡路市に住んでいた父親を亡くし、自身も神戸市東灘区で被災した際のけがの後遺症で車いす生活を送っているという神戸市須磨区の67歳の男性は、「震災で仕事をなくし、父親とたくさんの友人を失ったことが、今でもとてもつらい思い出です。震災がなければあと10年は元気に働けていたのにと思うと悔しいです。震災後は引っ越したことで知り合いもいなくなり、とても寂しい日々を送っていました。ことしは震災前に住んでいた場所の近くに引っ越すことにしていて、再び慣れ親しんだ場所で暮らせることが僅かな希望になっています」と話していました。

震災から20年の課題
20年前の17日、神戸市を中心に震度7の激しい揺れが襲い、6434人が死亡、およそ25万棟の住宅が全半壊しました。
その後、およそ16兆円を投じて復興事業が進められ、この20年で被災した地域の人口や経済指標はおおむね震災前の水準まで回復しました。
また、震災はその後の日本の防災や災害対応の在り方にも大きな影響を与え、全国で建物の耐震化が進められているほか、被災者を支える災害ボランティアの重要性も広く認識されるようになりました。
しかし、残された課題もあります。
住まいを失った人たちが暮らす復興住宅では急速に高齢化が進んで2人に1人が65歳以上となり、誰にもみとられずに亡くなる「孤独死」は去年1年間で40件に上っています。
また、震災を知らない世代も増え続け、神戸市では震災後に生まれたり市内に転入してきた人が全体の44%に上り、地域で助け合って生き抜いた経験や日頃の備えの大切さといった教訓をいかに次の世代に伝えていくかが課題になっています。

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震災対策 20年の進歩は? 

イチ子お姉さん 1月17日は阪神(はんしん)大震災(だいしんさい)(キーワード)からちょうど20年の区切りの日ね。この間、大きな災害から人の命を守れるように様々な分野で対策が進んだわ。
からすけ 「揺(ゆ)れに強い」という広告が付いたビルやマンションも増えてきた気がするね。普段(ふだん)あまり気にしないけど、技術はどこまで進んだんだろう。

■揺れに強い工法を開発

 イチ子 世界有数の地震国といわれる日本では1年に何回地震があると思う?

 からすけ そうだなあ、500回くらいかな?

 イチ子 2014年は震度1以上の地震が2000回を超えたそうよ。最も大きかったのは11月に長野県北部を震源として起きた地震で、最大震度6弱を観測したの。

 からすけ 想像がつかないよ。怖(こわ)かっただろうね。

 イチ子 気象庁は震度0から震度7までの10段階で揺れの大きさを発表しているの。震度5と6には「強」「弱」の2段階があるわ。震度6弱は「立っていることが困難」「固定していない家具の大半が移動する」レベルね。


 からすけ 20年前だから僕(ぼく)は生まれてないけど、阪神大震災は震度7だったの?

 イチ子 そう。ただ、当時は観測をする人が感じた揺れや、建物の被害状況を確認してから震度を決めていたの。阪神大震災が起きた後、より早く正確な被害状況を知るために、機械計測による判定と「強」「弱」のような細かい震度基準が導入されたのよ。

 からすけ どの地域がどのくらいの被害を受けたのかがすぐわからないと、救助もできないもんね。

 イチ子 阪神大震災では多くの建物や鉄道、道路が崩(くず)れて、たくさんの犠牲者(ぎせいしゃ)が出たわ。揺れに強い建物やインフラづくりに対する意識が高まるきっかけになったの。

 からすけ 地面が揺れるから、その上に造る建物はどうしても揺れてしまうよね。どんな仕組みなのかな。

 イチ子 建物にどのくらいの強さが必要かは法律が定めているけど、さらに安全を考えた耐震(たいしん)技術(ぎじゅつ)(キーワード)には主に耐震、制震(せいしん)、免震(めんしん)の3つがあるわ。耐震は建物の柱やはりの強度を高める方法。制震は揺れを吸収するダンパーなどと呼ばれる器具を取り付ける方法。学校の外の壁に取り付けられているのを見たことはない?

<キーワード>
 阪神大震災 起きたのは1995年1月17日早朝で最大震度7。死者約6400人、負傷者約4万3800人の被害をもたらした。
 耐震技術 地震が起きたときに建物などへの被害を抑える技術。住宅メーカーや建設会社が開発を進めている。

 からすけ ああ、工事を見たことがあるよ。

 イチ子 建物を全部造り直すのは難しいから、補強工事をしていたのね。もう一つの免震は、高層ビルやマンションと地面の間に専用の装置をはさんで、地面が揺れても建物が直接揺れないようにする方法ね。12年に開業した東京スカイツリーは、揺れるタワーと異なる方向に動く装置をつけて全体の揺れを抑えるの。様々な技術が開発されているわ。

■新幹線ストップ より早く

 からすけ 11年の東日本大震災も最大震度は7だよね。建物は大丈夫でも電気や水が来なくて生活がしばらく大変だった人も多かったよね。

 イチ子 そうだったわね。その教訓から、最新式のビルやマンションでは建物の中に小さな発電機能を備えたり、井戸のような貯水施設(ちょすいしせつ)を設けるケースも出てきたわ。

 からすけ 大きな揺れや停電まで起きたのに、新幹線は大事故を起こさなかったよね。すごいと思ったなあ。

 イチ子 新幹線には揺れが来る直前に伝わる小さな波動(はどう)を瞬時(しゅんじ)に計測して、高速で走っている列車の自動ブレーキをかける仕組みがあるの。線路が大きく揺れ始めてしまってからでは遅いから。今では数秒で列車を止める判断ができるようになったのよ。



 からすけ ところで、また大きな地震が来るのかな?

 イチ子 日本で今、心配されている地震の一つが南海トラフ地震。東海地方から九州地方にかけての深い海底で起きる可能性がある地震だけど、太平洋側のほとんどの地域に影響が出て、最大30万人以上の死者が出るという予測があるの。建物が崩れるだけではなく、大きな津波(つなみ)や火災も怖いわ。

 からすけ 東日本大震災以上じゃないか。

 イチ子 だから政府は対策を急いでいるの。建築技術はもちろん、地域の防災組織への参加や家具の固定も呼びかけているわ。家庭で準備できることも多いの。

 からすけ 携帯電話(けいたいでんわ)には地震発生を伝える速報メールが来るんだよね。普段から地震への意識を高めないとね。

 イチ子 残念だけどいつか災害は起きる。その時の被害を少しでも減らす「減災」という考え方は、ますます重要になるはずよ。


■被災体験、ゲームで共有

渋谷教育学園渋谷中学高等学校の真仁田智先生の話
 阪神大震災の経験から、揺れに強いビルなど技術の備えはさらに進みました。しかし実際に被災してしまったら、避難所(ひなんじょ)などに居合わせた人たちはギリギリの状況で、限られた選択肢(せんたくし)から判断を迫られるようなケースが出てきます。私たち一人ひとりにも心の準備が必要なのです。
 「クロスロード(分かれ道)」という防災ゲームをご存じでしょうか。「3千人いる避難所に2千人分の食料が届いたが、以後の見通しは立たない。食料担当者は食料を配るか」――。こうした難しい問題にYESかNOか、チームで答えを出します。正解はありませんが、どのように考えたのか、そのプロセスを共有することが目的です。阪神大震災の災害対応にあたった神戸市職員の経験から生まれたこのゲーム、現在は多くの学校で教材として使われています。

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