2014年12月

2014年12月31日

振り返る2014年のモバイル業界--“スマホ成熟市場”から次のステップへ

振り返る2014年のモバイル業界--“スマホ成熟市場”から次のステップへ

スマートデバイスの普及が進み、あらゆるビジネスの主戦場となりつつあるモバイル領域。2014年もさまざまなニュースが世間を賑わせましたが、モバイル業界に精通するジャーナリストの皆さんはどのような点に注目したのでしょうか。今回は木暮祐一さんに、今年注目したモバイルニュースや、スマートデバイス、アプリなどを聞きました。

──2014年のモバイルニュースを3つ選ぶとしたら何ですか。

 料金プランの考え方の見直し(通話はかけ放題、一方でパケットは従量課金)など、重要な業界のターニングポイントとなった話題もありますが、他の識者も話題にされると思われますので、私的なトピックスを挙げてみますと……。

1.国内線での航空機内Wi-Fiの本格スタート
 JAL、国内線初の機内ネットサービスを7月に開始--30分400円、1フライト500円~
JAL、国内線初の機内ネットサービスを7月に開始--30分400円、1フライト500円~
 私は2013年春から青森に拠点を移した関係で、航空機を使った移動が非常に増えました。そうした中で、大変重宝しているサービスです(青森発着便はまだ未対応ですが)。

 じつは航空機上で携帯電話やインターネットの利用を可能にしようという試みは2000年代初旬から検討されてきました。2004年には米国ボーイングの系列企業が「Connexion by Boeing」の名称で通信衛星を利用した機内インターネット接続サービスを開始し、JALをはじめ世界の主要航空会社がこれを採用するなどしていました。しかし、まだこの時代はノートPCの活用が中心で、一部のビジネスマンを中心にニーズはあったが利用は伸びず2006年にはサービスが休止されています。

 その後、米国では衛星通信を使わず、地上アンテナと航空機側下部に付けたアンテナとで通信を行うシステムを考案するなど、試行錯誤がありましたが、再び衛星通信を使うものが提供されるようになり、国際線を中心に世界の主要航空会社が2012年頃から順次導入を始めていました。そしてついに2014年7月から、JALが国内線にも導入を開始したのです。これって、やはりWi-Fiを必要としているユーザー側のニーズが少なくとも10年前に比べ大きく変化して来た結果ではないかと思うのです。かつては一部のビジネスマンがノートPCでWi-Fiを利用するというものでしたが、その後携帯電話からスマートフォンへシフトし、タブレットなど手軽にインターネットを利用する端末が一般のユーザーに広く普及したため、機内でWi-Fiを使いたいというニーズが改めて注目されるようになったのでしょう。

 こうした動きと同時に、2014年9月1日からは国土交通省の航空機における電子機器の利用についての告示も緩和され、電波を発しない機器であれば離着陸時を含め常に利用が可能となりました。以前と大きな違いがないようにも感じますが、機内モードにしてあれば、滑走路への移動中や離着陸時にもスマホで機外の風景を撮影できるようになったのです。わずかなことですが、これだけでも旅が一段と楽しくなりました。

2.eSIMの登場
 新型「iPad」、1枚でキャリア乗り換え可能な「Apple SIM」に対応--米英で利用可能に
新型「iPad」、1枚でキャリア乗り換え可能な「Apple SIM」に対応--米英で利用可能に
 2014年10月に発表された「iPad Air 2」と「iPad mini 3」の米国向けセルラーモデルに、おそらくeSIMと思われる新しい仕様のSIMカードが導入されたようです。これは2013年末に、国際的モバイル業界団体であるGSMAが「eSIM(Embedded SIMともいう)」として仕様を公開したものなのですが、通信を通じた遠隔操作によって契約事業者情報を書き換えることができるSIMカードで、日本でもNTTドコモが2014年6月に法人向けM2M機器用としてeSIMの提供を開始しています。eSIMはあらかじめ端末製造時に最初から装着しておき、通信を必要とする際に遠隔でアクティベーションしたり、また海外で利用する際は現地のeSIM対応通信キャリアの電話番号を遠隔で書き込んだりできるというものなのですが、もはやSIMカードを採用する意味が薄らいで来たようなニュースでした。なぜeSIMが注目されるのかというと、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)が今後普及していくに当たり、遠隔でアクティベーションさせるといった処理が可能になると、普及に一段と拍車が掛けられるということなのです。

 ドコモ、M2M機器用「eSIM」を提供へ--海外の通信事業者でも使用可能
ドコモ、M2M機器用「eSIM」を提供へ--海外の通信事業者でも使用可能
 現在、わが国でeSIMに対応しているのはNTTドコモのみのようですが、今後はさまざまな「通信する電子機器」が登場してくる中で、ユーザーが必要な時に、好みの通信キャリアを選択して、データ通信を利用するというシチュエーションが増えて行くのでしょう。SIMロック解除議論も注目されましたが、SIMロック自体のやり方も、従来の端末側へのソフトウェアロックから、通信キャリア側ネットワークでIMEI(端末個体識別番号)の判別による接続許諾というようなやり方が一部に採用されるなど、SIMロックそのものが見直されつつありますし、eSIMの考え方に至ってはSIMカード自体の存在意義もゆらぐような事態です。

3.端末の並行輸入と法規制
 日本で合法的にモバイル機器を使うには、日本の電波法で定められる基準を満たしていることを認定された端末でなくてはなりません(いわゆる技適問題)。携帯電話の時代は、通信方式が国内の通信方式と合致していれば、国際ローミングという形で海外からの渡航客が日本で持ち込み端末を利用することが許されていました。ところがWi-FiやBluetoothに関しても技適は必要で、海外からの渡航客がスマホやタブレットを使う場合に電波法に抵触する危険性がありました。

 さらにMVNOによる格安SIMの登場で、世界の安価なSIMフリースマートフォン端末を並行輸入し、これを日本で使うということも事実上可能になりましたが、この電波法をクリアすることはできず、違法端末扱いになってしまいます。

 そうした中で、2020年には東京オリンピックが開催されることも決定し、今後一段と海外からの渡航客も増えるでしょうし、格安SIMの台頭とともに並行輸入スマホも増えそうな勢いです。このため、総務省では電波法の見直しにも着手し始めています。しかし、海外からの来日観光客向けに観光地を抱える自治体がすでにフリーWi-Fiを整備するなど、法改正よりも先行して、日本で未認定の端末が利用されるシチュエーションが目に余るようになってきました。

 たとえば私は評価用に米国で販売された眼鏡型ウェアラブル端末「Google Glass」を入手しましたが、これも技適問題で合法的には国内で電源を入れることができません。そのため、レビューするためにわざわざ韓国へ渡航して端末を検証するなどしてきました。韓国も端末の認定は厳しい国ですが、「個人が私的利用する目的で国内に持ち込むものに関しては同形端末1台に限って免除する」という消費者にとっては嬉しい除外規定がありました。果たして、日本の電波法は今後どのように改善されて行くことになるのでしょうか。2020年というリミットがありますので、その動向に要注目ですね。

──今年購入した端末で一番のお気に入りは。

 サムスン「Gear S」を写真で見る--曲面ディスプレイ搭載、3G対応の新スマートウォッチ
サムスン「Gear S」を写真で見る--曲面ディスプレイ搭載、3G対応の新スマートウォッチ
 サムスン電子の「Gear S」でしょうか。腕時計型ウェアラブル端末の一種といえますが、じつはこれ単体にマイクロSIMを挿入でき、音声通話ができてしまいます。スマホ(Galaxyシリーズに限定されてしまうのが惜しい)とBluetoothで連携させ、スマホへの通話やメッセージの着信通知とか、活動量センサとしてのウェアラブル的活用はもちろんのことですが、Gear Sには3G音声通話用に契約したSIM(つまりドコモのケータイ用カケホーダイプラン、月額2200円)を挿入し、発信用音声通話端末として手放せなくなっています。

 というか、「カケホーダイ」という音声通話無制限の料金プランを各社が出したからこそ、音声通話用端末をもっと充実させて欲しいところですが、相変わらずガラケーに対しては各通信キャリアが力を入れているように見えません。そうした中で、このGear Sはキワモノ的ガラケーとして、大変気に入っています。

──今年よく使ったサービスやアプリは。逆に使わなくなったものがあれば教えて下さい。

 次期iPhoneとiOS 8で変わるヘルスケア--松村太郎のAppleニュース一気読み
次期iPhoneとiOS 8で変わるヘルスケア--松村太郎のAppleニュース一気読み
 iPhone 6(およびiOS 8)の発売と同時に、「ヘルスケア」アプリ(HealthKit)が導入され、個人の健康管理をiPhoneに集約させるという使い方が注目されました。ヘルスケア系アプリは以前から色々と使って来ましたが、しばらく使わずに遠ざかっていたアプリも含め、この「ヘルスケア」アプリの登場で改めて使うようになった健康関連アプリが多数あります。改めてそうしたアプリの最新版をダウンロードしてみて、それぞれとても機能拡張され便利なものになっていることに驚かされました。スマホ向けに提供されているアプリって、着々とバージョンアップを重ねていたんだなという驚きを感じつつ、ヘルスケア系アプリの面白さを改めて感じるようになりました。

 たとえば、睡眠時の眠りの深さをモニタリングしながらすっきり目覚められるタイミングに目覚ましアラームを鳴らしてくれる「Sleep Cycle」も5年ぶりに利用を再開しましたが、完全日本語対応していましたし、アラームや睡眠データの蓄積等、機能がこれほど充実していたのかと驚きました。深酒し過ぎると深い眠りにつけず、それが翌朝がつらい要因であることが分かったり(笑)

 一方、使わなくなったものは、モバイルWi-Fiルータでしょうか。持ち歩く機器を減らしたいとか通信料を抑えたいために回線数を減らしたいといった目的もありましたが、スマホのテザリングで十分に快適に利用できるため、複数のスマホの日々のデータ通信量を見ながら、外出先でPCを活用するときはテザリングで済ますようになりました。

──2014年はモバイル業界にとってどのような1年だったと考えていますか。

 2014年は、スマートフォンの普及が一段落し、“スマホ成熟市場”となった年ではないでしょうか。まだ普及率は50%超え程度と言われていますが、日本のガラケー自体が世界でいうスマートフォンの要件を満たす存在だったとも言えますし、そういう点では通話中心にモバイルを使う人たち(ガラケー派)と、大型ディスプレイでさまざまなコンテンツを中心にコミュニケーションを楽しむ人たち(スマホ派)それぞれに、求められる端末が行き渡ったと思います。スマホのモデルチェンジも、もはや多機能化よりもスペックアップ(最新のネットワークへの対応や、処理能力の向上)に重きが置かれるようになりました。

 そんな中で、他キャリアから顧客を呼び込んで、契約数を少しでも稼いで行きたい各通信キャリアの目論みや、過酷な条件のもとでケータイやスマホ端末を販売して行かなければ生き残れない販売店が、あの手のこの手でMNP重視の販売を展開し、キャッシュバック問題がクローズアップされた年ともいえました。やり過ぎと思えたキャッシュバック販売は、2014年春には一旦落ち着きを取り戻したように見えましたが、その後また再沸しています。こうした中で、総務省の有識者会議のひとつ「消費者保護ルールの見直し・充実に関するWG」でクーリングオフの導入やSIMロック解除の導入などを通信キャリアに求めることになりましたが、果たしてその成果がどのように出てくるかは2015年に注目しておきたい重要事項のひとつです。

──2015年は「コレがくる」という端末やサービス、トレンドなどがあれば教えて下さい。

 スマホ市場や端末開発が成熟化し、一段落したと前述しましたが、同時に期待しているのがスマホ向けアクセサリ市場の充実でしょう。日本のメーカーは案外慎重ですが、スマホが世界中に普及するようになり、日本にはなかったようなアクセサリを海外のユーザーが使っているところを見かけることも増えて来ました。その中で注目しているのが「セルカ棒(自撮棒)」。日本では電波法の規制でBluetoothでシャッターを切れるセルカ棒は法的には利用できませんが、世界では大ブームです。中国製のすぐに壊れそうなものではなく、ぜひ日本のメーカーならではな高品質セルカ棒を発売してもらいたいものですね(笑)

/////
石川温が振り返る2014年のモバイル業界--「料金競争」に尽きた1年

スマートデバイスの普及が進み、あらゆるビジネスの主戦場となりつつあるモバイル領域。2014年もさまざまなニュースが世間を賑わせましたが、モバイル業界に精通するジャーナリストの皆さんはどのような点に注目したのでしょうか。今回は石川温さんに、今年注目したモバイルニュースや、スマートデバイス、アプリなどを聞きました。

──2014年のモバイルニュースを3つ選ぶとしたら何ですか。

 本体と通信セットで月額2980円の「イオンの スマートフォン」
本体と通信セットで月額2980円の「イオンの スマートフォン」
 やはり「イオンスマホ」は外せないのではないでしょうか。いまの格安スマホブームも、イオンスマホが「8000台売れた」というニュースから始まっています。この大ヒットから、MVNOが続々と参入していますが、イオンがヒットした背景にあるのは「リアル店舗で端末とSIMカードをセットにして売った」という事実があります。単にネット販売だけでSIMカードと端末をセットにしても、格安スマホが狙う初心者層には届かないわけで、MVNOはもうちょっとリアル店舗の開拓に注力した方がいいと思います。

 2つめは「音声定額導入」。VoLTEの導入で、音声通話料金にメスが入るというのは昨年から見えていましたが、まさかNTTドコモが率先して、しかも不可能だと思われた携帯・固定電話の完全定額を始めてくるとは、正直、驚きました。同時に開始したパケット料金の改定で、NTTドコモの経営は厳しくなってしまいましたが、加藤社長の攻めの英断は素晴らしかったと思います。

 孫社長、T-Mobile買収断念の報道に「公式コメントはなし」
孫社長、T-Mobile買収断念の報道に「公式コメントはなし」
 最後は「ソフトバンクのアメリカ進出失敗」を挙げておきます。T-Mobile USの買収が失敗したことで、日米とのシナジー効果も期待できず、ソフトバンクにとって、スプリントはすっかりお荷物となってしまいました。シリコンバレーの開発拠点にいった人材も、2月には帰国するようです。アメリカの競争は激しいこともあり、孫社長としては「スプリントを売りたい」と本音では思っているのではないでしょうか。確か、円が1ドル78円台のころに買収していますから、ここで売れれば、相当な為替による利益が期待できるわけです。孫社長の投資としては、いま売れれば充分すぎるほどの儲けが期待できます。ま、買ってくれる人がいるかは別の話ですが。

──今年購入した端末で一番のお気に入りは。

 アメリカで購入したシャープ「AQUOS CRYSTAL」(ブーストモバイル版)です。フレームレスという先進的な端末が、150ドルで買えてしまうことに驚きです。しかも、スピーカーがついていないんですよ。ニューヨークの街角でAQUOS CRYSTALを使っていると「それ、クールだな」と外国人に声をかけられるし(女性だったら、もっと最高だったんですが)。デザイン的に差別化が難しいとされるスマホでも、まだまだ個性を出せるんだとAQUOS CRYSTALを見て思いました。

──今年よく使ったサービスやアプリは。逆に使わなくなったものがあれば教えて下さい。

 出揃った携帯3社の“通話し放題”プラン--各社の真の狙い
出揃った携帯3社の“通話し放題”プラン--各社の真の狙い
 各キャリアの「料金確認サイト」。新料金プランが導入されて以降、「あと何Gバイト、残っているかな?」というのを確認する機会が増えました。KDDIは12月になって、デジラの残量確認アプリを出してくれたので、結構、気に入って使っています。逆に使わなくなったのは、雑誌が読み放題の「ビューン」。読める雑誌が大量にある「dマガジン」が出てきたことで、乗り換えてしまいました。

──2014年はモバイル業界にとってどのような1年だったと考えていますか。

 「料金競争」に尽きた1年だったように思います。キャリアによる音声定額サービスの導入、MVNOによる格安スマホ戦争。スマホが一般的になってきて、誰もが「料金が高い」と不満を抱いている中で、料金値下げに対するニーズが高まっているのは間違いありません。一方で「キャッシュバック戦争」が終わったのも印象的です。今後は、SIMロック解除などもあり、端末の売り方がまた変わっていくのではないでしょうか。

──2015年は「コレがくる」という端末やサービス、トレンドなどがあれば教えて下さい。

 「格安スマホ」で過熱するMVNO市場--SIMロック解除義務化の影響は
「格安スマホ」で過熱するMVNO市場--SIMロック解除義務化の影響は
 ズバリ「格安スマホ難民」に注目しています。2015年は今年の格安スマホブームを受け、さらにSIMロック解除義務化などを踏まえ、MVNOがさらに盛り上がり、低料金を求めて、格安スマホに流れるユーザーが増えると思います。しかし、安さを求めてみたものの、故障やネットにつなげられないという状態に陥り、困ってしまうユーザーも多くなるのではないでしょうか。そういった「格安スマホ難民」が増えるのは間違いないと見ています。格安スマホ市場は、料金競争から間違いなく「サポート体制」の勝負になるでしょうし、そういった初心者層をしっかりと受け入れられないMVNOは今後、厳しくなるのではないでしょうか。

 もうひとつ、注目しておきたいのが「ネオガラケー」です。ガラケーはいまだに根強い人気がありますが、チップセットやディスプレイ、ヒンジなど、部材を作るメーカーが相次いで倒産したり、部材がなくなっていたりと、ガラケーを作り続けるのが難しい状態になっています。そこで、Androidなどをベースとした、中身はスマホなんだけど、見た目はガラケーといった機種が出てきそうです。かつて、シャープがテンキー付きのAndroidを手がけてきましたが、ああいったものが復活するのではないでしょうか。「スマホのタッチパネルは苦手。ガラケーを使い続けたい」というユーザー層を取り込むため、中身はスマホ、外見はガラケーという「ネオガラケー」が出てきそうな気がしています。
/////
 プログラミングコンテストやハッカソンが花盛り

2014年は、プログラミングが関わるコンテストやハッカソンが多数開催され、いずれも盛況だったようです。2015年もたくさんのイベントが開催されるでしょう。

 プログラミングという分野に限りませんが、コンテストへの参加は、自分のスキルや作品を披露する格好の機会となります。スキルアップや作品づくりに対するモチベーションを高めるのに効果的です。仮に入選すれば、大きな喜びにつながるだけでなく、社会的な評価も得られます。

 一方、コンテストを開催する側にとっても、特定の技術やアイデアを公募することで、優れた人材を発掘したり、新商品や新サービスのヒントを得たりすることができます。またコンテスト自体が話題になれば、その技術やテーマに関する市場での認知度向上や市場拡大を期待できるでしょう。

 興味深いのは、単にプログラミングの技術を競うのでなく、ビジネスモデルとでもいうべき、プログラムの活用アイデアを競い合うケースが増えている点です。しかも、IT系の企業やコミュニティだけでなく、一般企業や官公庁、自治体などがコンテストを開催するケースが目立ってきています。

 例えば総務省とオープンデータ流通推進コンソーシアムは昨年、「オープンデータ・アプリコンテスト」を実施しました。7つの実証実験が提供するオープンデータ(自治体行政情報、観光情報、防災情報、公共交通情報など)の活用をテーマにしたアプリ開発コンテストです。金沢市や岡山市、横浜市のように、地域の魅力をアピールしたり、市民や観光客が便利に使えるアプリの開発コンテストを実施する自治体も増えています。

 また東京メトロは、地下鉄の列車の位置や遅延時間などをオープンデータとして公開し、このデータを利用したアプリのコンテストを開催しました。列車などの情報をオープンデータとして公開した場合にどのような活用が可能かを探るのが狙いでしょう(関連記事:東京メトロ「オープンデータコンテスト」、281件の応募)
///// 
 


2014年最高評価のAndroidアプリは?

2014年最高評価のAndroidアプリは?

12月4日にGoogleは、Google Playにおける2014年のベストアプリ&ゲーム各30作品を選出した。果たしてどんな作品が人気を博したのか? 今回はノミネートされた各30作品のなかから、特にレビュー評価が高いアプリとゲームを5作品ずつピックアップした。


※カッコ内は12月17日時点でのレビュー評価の平均ポイント。評価が同ポイントの作品はレビュー評価5の割合が多いものを上位とした

【ベストアプリ BEST5】

1位 Dropbox(4.5)

2位 Runtastic GPS ランニング&ウォーキング(4.5)

3位 Flipagram スライドショー動画作成(4.4)

4位 Autodesk Pixlr(4.4)

5位 Nike+ Running(4.4)

写真やドキュメントなどのデータ共有やバックアップに便利な「Dropbox」が堂々の1位。続く2位には、GPSと連動してフィットネスの記録を残せる「Runtastic GPS ランニング&ウォーキング」がランクインした。こうした実用系アプリは、ますます多様化。機能性も年々向上し、高いユーザー満足度につながっているようだ。

【ベストゲーム BEST5】

1位 モニュメントバレー(4.7)

2位 クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans)(4.6)

3位 アスファルト8:Airborne(4.5)

4位 チェインクロニクル◆本格シナリオRPG/チェンクロ(4.5)

5位 Smash Hit(4.4)

独特なタッチで描かれた絵と音楽にハマる人が続出中の「モニュメントバレー」が、平均レビュー4.7の高評価を獲得。2位には世界147カ国以上で楽しまれている戦略ゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」、3位にはリアルな画質と操作性の高さが特徴のレーシングゲーム「アスファルト8:Airborne」がランクインした。ゲームの楽しさはもちろん、ビジュアルなどのクオリティにこだわった作品が上位を占める傾向がみられた。

このように、多彩な顔ぶれが出そろったが、2014年にリリースされたアプリにはどのような傾向があったのだろう? 『Androidアプリ大全2015 最新版』の編集担当・後藤まさゆきさんに話を聞いた。

「ここ数年、ゲームは『パズル&ドラゴンズ』が席巻していましたが、今年に入って『LINE:ディズニー ツムツム』や『白猫プロジェクト』など、新しく目立つタイトルが出てジャンルの幅が広がった印象です。『LINE:ディズニー ツムツム』は操作が簡単なこともあり、若年層に根強く支持されています。『白猫プロジェクト』は家庭用のゲームに近いシステムを取り入れていて、ゲーム慣れしている人たちにも満足度が高いようですね」

一方、2015年のトレンドについては、利用者同士の交流ができるアプリの台頭が期待されると後藤さん。

「フリマアプリ『メルカリ』など、ユーザーがモノやコトをシェアするアプリも定着してきています。こうした利用者同士がつながるアプリは今後増えていくのではないでしょうか。また、写真や投稿内容などが期間限定で自動消滅するイレーサブル系SNSと呼ばれるアプリが海外で話題になっています。なかでも人気は『Snapchat』や『Telegram』。情報の漏洩が懸念される昨今、セキュリティ面での信頼度が高いSNSとしてユーザーを増やしています。今のところ日本版はありませんが、来年以降注目されるでしょう」

次々と登場する新作アプリ、2015年も目が離せそうにない!

■Androidアプリ大全2015

膨大なAndroidアプリから本当に便利な鉄板ツールをピックアップ! インターネットやコミュニケーション、ライフスタイルなどアイコンと詳細な解説、画面写真も添えた厳選アプリ集。QRコードでアプリの一発インストールも可能

//////
 12月 新着Android無料アプリTOP10

続々とリリースされるAndroidアプリ。そのなかで、今もっとも勢いのある無料アプリは何なのか? Google Playストアの新着アプリのなかで、人気のトップ10をピックアップしてみた。

■人気の新着 無料Androidアプリランキング

(Google Playストア 12月22日時点)

1位 無料で音楽聴くならiLoveMusic2!!

2位 マジカルフリック

3位 スマホでゴルフ! ぐるぐるイーグル 【無料スポーツアプリ】

4位 妖怪百姫たん!

5位 ジェネラルギア~反撃の神機~

6位 [モバ7]パチスロ獣王 王者の帰還

7位 サモンソウルバトル

8位 天下統一恋の乱 Love Ballad

9位 LINE Pay

10位 脱出ゲーム アリスハウス

2014年最後のランキングのトップを飾ったのは、「無料で音楽聴くならiLoveMusic2!!」。インターネット上に公開されている数千万の楽曲を、フルバージョンで聴ける音楽アプリだ。全曲無料で会員登録も不要。検索機能も充実していて、ジャンル、アルバム名、曲名、アーティスト名から目当ての曲を探すことができる。別のアプリを立ち上げながら聴けるバックグラウンド再生にも対応。また、機種変更の際にはプレイリストなどのデータを引き継げるのもうれしい。

2位には、新感覚のフリックパズルRPG「マジカルフリック」が登場。縦と横のフリック操作を組み合わせながら、同じ色のドロップをくっつけて消すパズルゲーム。仲間のキャラクターとともに敵とのバトルに挑むなど、RPGの要素も楽しめる。

3位にランクインしたのは、「スマホでゴルフ! ぐるぐるイーグル 【無料スポーツアプリ】」。簡単な操作でショットでき、誰でも気軽に楽しめるゴルフゲームアプリだ。ホール数は70種類以上と豊富に用意。また、待ち時間なしで全国のプレイヤーと対戦することもできる。さらに、600種類以上揃う様々なタイプの衣装をキャラクターに着せることができるのも楽しさのひとつ。

また、注目はLINEから登場した新サービス「LINE Pay」。銀行などの口座番号が分からなくても、LINEの友だち同士の送金やクレジットを使ったネットショッピングなどができるモバイル決済アプリだ。口座と連携することでお金をチャージできるほか、「LINE Pay」で受け取ったお金は日本全国ほとんどの銀行口座から出金可能になるなど機能が充実している。

さらに、ユーザーレビューの★4.6と高評価だったのが「脱出ゲーム アリスハウス」。『不思議の国のアリス』のストーリーをベースにした脱出ゲームで、原作の世界観を再現したキュートなお部屋が舞台。かわいくてステキなグラフィックに夢中になる人が続出の模様。

年の瀬まであと少しと迫った今日この頃。気になるアプリは早速ダウンロードして、年末年始に遊びつくそう。
///// 
【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneアプリ  iPadゲーム
/////



【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneアプリを発表!

【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneアプリを発表!

////




/////


Appleが、2014年のベストiPhoneアプリを発表しました!!!

BEST OF 2014



(画像:App Store)

Apple が『BEST OF 2014 今年のベスト』として、今年リリースされたアプリのなかからスタッフのおすすめやランキングの上位を占めたアプリを紹介しています。

さっそくチェックしていきましょう!

ゲーム部門はこちら → 【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneゲームを発表!

iPad 編はこちら。
→【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPadアプリを発表!
→【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPadゲームを発表!


今年のベストアプリ

Hyperlapse from Instagram Hyperlapse from Instagram(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Hyperlapse from Instagram: 滑らかなタイムラプス動画が簡単に撮れる! 動く風景を記録しよう。


今年のベストアプリ – 次点

レター|両親が喜ぶ子供写真カレンダー レター|両親が喜ぶ子供写真カレンダー(iTunesでのレビュー評価:)


そのほかのベストアプリ

Duolingo

Duolingo | 英語を無料で学ぶ Duolingo | 英語を無料で学ぶ(iTunesでのレビュー評価:)


Wantedly

インターン・転職に使える会社訪問アプリ - Wantedly / 就活・求人の最先端 インターン・転職に使える会社訪問アプリ – Wantedly / 就活・求人の最先端(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Wantedly: 3つの項目で仕事がよく分かる求人情報アプリ。共感できる仕事がきっと見つかる!


Uber

Uber Uber(iTunesでのレビュー評価:)


FireChat

FireChat FireChat(iTunesでのレビュー評価:)


Facetune

Facetune Facetune(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Facetune: 本格的な顔写真の修正ができるアプリ。芸能人並みの顔も夢じゃないかも!?


すらすら!かずあそび

「すらすら!かずあそび」お子さまが数字とふれあう初めの一歩、1から10までの数字と遊びます 「すらすら!かずあそび」お子さまが数字とふれあう初めの一歩、1から10までの数字と遊びます(iTunesでのレビュー評価:)


カメリオ

カメリオ(Kamelio):あなた色に染まるニュースリーダー カメリオ(Kamelio):あなた色に染まるニュースリーダー(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→カメリオ: 興味のある情報が集まってくるニュースアプリ。ウィジェット対応で即チェックできる!


ラーニングドラゴン 英単語3300

ラーニングドラゴン 英単語3300 ラーニングドラゴン 英単語3300(iTunesでのレビュー評価:)


Heyday

Heyday — 自動ジャーナリング Heyday — 自動ジャーナリング(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Heyday: 撮った写真・行った場所を自動で記録。思い出を振り返るアプリ。


ハッカドール

ハッカドール :君にシンクロするニュースアプリ 〜アニメ・ゲーム・マンガ〜 ハッカドール :君にシンクロするニュースアプリ 〜アニメ・ゲーム・マンガ〜(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→ハッカドール: バーチャルアイドルがゲームやアニメの情報を探してきてくれるニュースアプリ。


Post-it® Plus

Post-it® Plus Post-it® Plus(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Post-it® Plus: ポストイットを撮影してデジタル化できるアプリ。自動認識で保存と共有がラク!


Quip

Quip Quip(iTunesでのレビュー評価:)


OKpanda毎日英語

OKpanda毎日英語 音声で英語を学習して単語を管理できる無料アプリ OKpanda毎日英語 音声で英語を学習して単語を管理できる無料アプリ(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→OKpanda毎日英語: しゃべって学習! 発音やスピーキング力を鍛える英語学習アプリ。無料。


Star Walk 2

Star Walk 2 - Guide to the Sky Day and Night Star Walk 2 – Guide to the Sky Day and Night(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Star Walk 2 – Guide to the Sky Day and Night: iPhoneがプラネタリウムになる天体観測アプリ。夜空の星を見上げてみよう!


Camera+

Camera+ Camera+(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Camera+ Ver.6.0: アップデートで露出調整が簡単に。iPhoneでワンランク上の写真を撮ろう!


Toca Lab

Toca Lab Toca Lab(iTunesでのレビュー評価:)


WEAR

ファッション コーディネート WEAR ファッション コーディネート WEAR(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→流行りのファッションをチェックできる「WEAR」が楽しい!


POLYGLOTS

POLYGLOTS(ポリグロッツ)ワンタップ英語辞書搭載の英語ニュースアプリ POLYGLOTS(ポリグロッツ)ワンタップ英語辞書搭載の英語ニュースアプリ(iTunesでのレビュー評価:)


Waterlogue

Waterlogue Waterlogue(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Waterlogue: 写真が完璧な水彩画になるアプリ! このクオリティに驚くなかれ。


1Password

1Password 1Password(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→1Password ver.5.0: 基本的なパスワード管理機能が無料化! iOS 8対応でSafariとの連携も実現!


Camu

Camu Camu(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Camu: 撮影しながらフィルターを選べるカメラアプリ。ぼかしや文字入れ、動画も撮れて文句なし!


Clips

Clips - Copy and paste anywhere with widget and keyboard Clips – Copy and paste anywhere with widget and keyboard(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Clips: コピーした文章や画像をすぐ保存! ウィジェットや専用キーボードでペーストもカンタン!


Cinamatic

Cinamatic Cinamatic(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→Cinamatic: 簡単にショートムービーを作れるアプリ。日常の一場面を美しく加工しよう。


ダイエット 80

簡単「やせ習慣」づくり - ダイエット 80 byクックパッド ダイエット 簡単「やせ習慣」づくり – ダイエット 80 byクックパッド ダイエット(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→クックパッドから出たアプリで健康習慣を身につけよう。これなら続けられるぞ!


Simeji

Simeji 日本語文字入力&顔文字キーボード - 顔文字・絵文字が使える無料きせかえキーボード Simeji 日本語文字入力&顔文字キーボード – 顔文字・絵文字が使える無料きせかえキーボード(iTunesでのレビュー評価:)

////
【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneゲームを発表!

Appleが、2014年のベストiPhoneゲームを発表しました!!!

BEST OF 2014



Apple が『BEST OF 2014 今年のベスト』として、今年リリースされたゲームアプリのなかからスタッフのおすすめやランキングの上位を占めたゲームを紹介しています。

さっそくチェックしていきましょう!

アプリ部門はこちら → 【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPhoneアプリを発表!

iPad 編はこちら。
→【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPadゲームを発表!
→【BEST OF 2014】Appleが今年のベストiPadアプリを発表!

今年のベストゲーム

Threes! Threes!(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→仕事ができなくなるほど面白い!数字パネルをまとめるシンプルパズル。


次点

白猫プロジェクト 白猫プロジェクト(iTunesでのレビュー評価:)
AppBankによる攻略サイトはこちら→白猫プロジェクト攻略


その他のベストゲーム

Monument Valley

Monument Valley Monument Valley(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→あなたの視覚をあざむく、だまし絵パズルゲーム。


レオズ・フォーチュン

レオズ・フォーチュン レオズ・フォーチュン(iTunesでのレビュー評価:)


ブーム・ビーチ

ブーム・ビーチ (Boom Beach) ブーム・ビーチ (Boom Beach)(iTunesでのレビュー評価:)
レビューまとめはこちら→ ブーム・ビーチの遊び方・攻略情報まとめページ


テラバトル

テラバトル テラバトル(iTunesでのレビュー評価:)


World of Tanks Blitz

World of Tanks Blitz World of Tanks Blitz(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→戦車で戦場を駆け抜けろ! 世界中で人気の戦車オンラインゲーム!


Trials Go

Trials Go Trials Go(iTunesでのレビュー評価:)


プランダーパイレーツ

プランダーパイレーツ (Plunder Pirates) プランダーパイレーツ (Plunder Pirates)(iTunesでのレビュー評価:)


Tengami

Tengami Tengami(iTunesでのレビュー評価:)


ファームヒーロー

ファームヒーロー ファームヒーロー(iTunesでのレビュー評価:)


アングリーバードエピック

アングリーバードエピック Angry Birds Epic アングリーバードエピック Angry Birds Epic(iTunesでのレビュー評価:)
レビューまとめはこちら→Angry Birds Epicの遊び方、攻略情報まとめ。


FIFA 15 Ultimate Team by EA SPORTS

FIFA 15 Ultimate Team by EA SPORTS FIFA 15 Ultimate Team by EA SPORTS(iTunesでのレビュー評価:)


Cut the Rope 2

Cut the Rope 2 Cut the Rope 2(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→全米No1のパズルゲームの続編。ロープを切ってモンスターにアメを食わせろ!


テラリア

テラリア テラリア(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→ 大人気のものづくりアクションアドベンチャーがiOSに登場! 自由に冒険しよう!


FINAL FANTASY VI

FINAL FANTASY VI FINAL FANTASY VI(iTunesでのレビュー評価:)


Blek

Blek Blek(iTunesでのレビュー評価:)


Crazy Taxi™ City Rush

Crazy Taxi™ City Rush Crazy Taxi™ City Rush(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→交通ルール無視でも客を早く届ければOK! 豪快、爽快、面白いドライブゲーム。


LINE:ディズニー ツムツム

LINE:ディズニー ツムツム LINE:ディズニー ツムツム(iTunesでのレビュー評価:)
レビューまとめはこちら→ツムツムの遊び方、攻略情報まとめ。


MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS

MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G for iOS(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→モンハン2Gがパワーアップして登場! iPhoneでひと狩り行こうぜ!


Monsu

Monsu Monsu(iTunesでのレビュー評価:)


モダンコンバット5:Blackout

モダンコンバット5:Blackout モダンコンバット5:Blackout(iTunesでのレビュー評価:)
レビューまとめはこちら→モダンコンバット5 Blackoutの遊び方・攻略情報まとめ。


TouchFish™

TouchFish™ TouchFish™(iTunesでのレビュー評価:)


ロイヤルリボルト – 城を守れ (Royal Revolt 2)

ロイヤルリボルト - 城を守れ (Royal Revolt 2) ロイヤルリボルト – 城を守れ (Royal Revolt 2)(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→兵士を引き連れて敵の城を攻めるタワーオフェンスゲーム!


MUJO

MUJO MUJO(iTunesでのレビュー評価:)


ディグディグ

ディグディグ ディグディグ(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→タップで宝を探し出せ! 掘って掘って掘りまくるカジュアルアクションゲーム。


Kiwanuka

Kiwanuka Kiwanuka(iTunesでのレビュー評価:)
レビューはこちら→魔法の杖で小人をゴールまで導くパズルゲーム。キミが僕らのリーダーだ!


2014年12月24日

「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界

「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界(新しい発想  Firefoxスマホ)

 透明ボディーのFirefoxスマホ『Fx0』がauから12月25日発売
////
Firefox smartphone "Fx0" is December 25 released from au transparent body



au has announced the "Fx0 LGL25" which was equipped with a skeleton body in Firefox OS installed. Online shop and retail stores (Shinjuku, Nagoya, Osaka, Fukuoka) Release Date of December 25, released the January 6 in a real store. Body price is ¥ 49,680, real burden of monthly applying the percentage of sentence 24 months (new / model change) is a ¥ 29,160.


Terminal LG Electronics Corporation. Display is equipped with a HD resolution IPS LCD 4,7 inch. CPU is made Qualcomm "MSM8926". Memory is 1.5GB, built-in storage we have adopted 16GB, a micro SDXC card slot. Hardware configuration is almost the same as those of the smartphone of Android mid-range.


OS pre-installed the latest Firefox OS 2.0 is as the general public. Equipped to the build "Framin" the lock screen on your own by combining images and text, the data of the weather forecast and acceleration sensors. In addition, because it is equipped with NFC, you can build a touch to wireless network with each other Fx0. These are called "Web-cast", it seems to be able to share photos and video digital content being played in one of the terminal easy.


Design "Firefox OS seems openness" skeleton-conscious (Karabari name Gold) has adopted a, looks like such as a battery pack or the substrate is visible. This design Tokujin Yoshioka Mr. charge of designers. Screws and buttons part that of the custom.


In addition, the case back is replaceable. Since the data for the 3D printer is published, even we are able to create a back cover of your favorite color and material if equipment.

Fx0 LGL25
↑ back cover of the front is standard. Transparent back cover from the back is a gift to the first arrival purchaser 5,000.
User to buy Fx0 is often you already have smartphones, and a dedicated plan with that. Basic monthly charges by the case of the contract by the new · MNP transference is "Fx0 profitable split" (LTE plan) is 0 yen. All users in addition to the normal LTE requirements Sumahopuran, possible month 2GB used as a data flat-rate service "LTE flat cp (f · 2GB)" can be selected is 3780 yen.

Fx0 LGL25
● The main specs
OS: Firefox OS 2.0
Communication: 3G, LTE, IEEE802.11a / b / g / n, Bluetooth3.0, NFC
Display: 2.9-inch LCD (720 × 1280 dots, 312dpi)
CPU: MSM8926 (1.2GHz, quad-core)
Memory (RAM): 1.5GB
Built-in storage: 16GB (Micro SDXC compatible)
Camera: 8 million pixels (in-camera 2.1 million pixels)
Battery: 2370mAh
Size / weight: 70 (W) × 10.5 (D) × 139 (H) mm / 148g

(December 23, 2014 17:15 postscript: I append the sale and use rates in retail stores.)
////
透明ボディーのFirefoxスマホ『Fx0』がauから12月25日発売



auはFirefox OS搭載でスケルトンボディーを搭載した『Fx0 LGL25』を発表しました。オンラインショップと直営店(新宿、名古屋、大阪、福岡)の発売日は12月25日、実店舗での発売が1月6日。本体価格が4万9680円、24ヵ月ぶんの毎月割を適用した実質負担額(新規/機種変)が2万9160円です。


 端末はLGエレクトロニクス製。ディスプレーは4,7インチのHD解像度IPS液晶を搭載。CPUはクアルコム製『MSM8926』。メモリーは1.5GB、内蔵ストレージは16GB、マイクロSDXCカードスロットを採用しています。ハードウェア構成はミドルレンジのAndroidのスマホのものとほぼ同様です。


 OSは一般向けとしては最新のFirefox OS 2.0をプリインストール。画像やテキスト、天気予報や加速度センサーのデータを組み合わせて自分自身でロックスクリーンをつくれる“Framin”を搭載。また、NFCを搭載しているため、Fx0同士をタッチしワイヤレスネットワークを構築できます。これらは“Web-cast”という名称で、一方の端末で再生している写真や動画デジタルコンテンツをカンタンに共有できるようです。


 デザインは“Firefox OSらしいオープンさ”を意識したスケルトン(カラバリ名はゴールド)を採用しており、電池パックや基板などが見えるようになっています。このデザインはデザイナーの吉岡徳仁氏が担当。ねじやボタン部は特注とのこと。


 また、裏ぶたは取り替え可能。3Dプリンター用のデータが公開されるため、設備さえあれば自分好みの色や材質の裏ぶたをつくることがでいきます。

Fx0 LGL25
↑手前が標準の裏ぶた。奥が先着購入者5000名にプレゼントされるより透明な裏ぶた。
 Fx0を購入するユーザーはすでにスマホ持っている場合が多い、ということで専用のプランを用意。新規・MNP転入による契約の場合は“Fx0おトク割”により基本使用料(LTEプラン)が0円。利用者全員は通常のLTE要スマホプランのほかに、データ定額サービスとして月2GB利用可能な“LTEフラット cp(f・2GB)”が3780円が選択できます。

Fx0 LGL25
●おもなスペック
OS:Firefox OS 2.0
通信:3G、LTE、IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth3.0、NFC
ディスプレー:4.7インチ液晶(720×1280ドット、312dpi)
CPU:MSM8926(1.2GHz、クアッドコア)
メモリー(RAM):1.5GB
内蔵ストレージ:16GB(マイクロSDXC対応)
カメラ :800万画素(インカメラ210万画素)
バッテリー:2370mAh
サイズ/重量:70(W)×10.5(D)×139(H)mm/148g

(2014年12月23日17:15追記:直営店での発売および利用料金を追記しました。)
////
 「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界



MozillaがFirefox OSの枠組みを発表し、それに賛同したキャリアが一堂に会したのが2013年の『Mobile World Congress』。日本からはKDDIが参画、端末の投入を予告していた。そこから約2年、ついにこのOSを搭載した『Fx0』が発表された。同社の田中孝司社長がかねてから「クリスマスプレゼント」と称していたように、発売日は12月25日となる。ただし、25日に発売されるのはauオンラインショップと直営店のみ。一般販売は1月6日から順次開始される。




「商売抜き」auがFirefoxスマホで思い描く世界

 端末やFirefox OSに関する取り組みは、田中孝司社長が直接行なった。田中氏は“ギーク”を自称し、ユーザーからも「田中プロ」の愛称で親しまれる変わりダネの社長。ゲストには、これまたギークで週アス本誌でもおなじみの女優、池澤あやかさんを抜擢。
 
 Firefox OSは、Mozillaが開発を主導するウェブOS。カーネル部分などはAndroidをベースにしているが、アプリケーションランタイムに“Gecko”を採用。その上で動くアプリケーションも根本的に異なり、すべてがHTML5やJavaスクリプトといったウェブの技術で作られる。
 
 MozillaのCTO アンドレアス・ガル氏が「すべて100%オープンテクノロジーゆえに、ディベロッパーは自分たちの意向でその中身を自由に修正できる」と述べているように、オープンソースでキャリア、メーカー、開発者が自由にカスタマイズできるのも特徴。それぞれの作成したプログラムは、コントリビューションを行なうことでOSの仕様に取り込まれる。実際、KDDIも「Web-castの機能はKDDIがコントリビューションした」(田中氏)。欧州キャリアはプライバシーに関する機能を実装するなど、水平分業の形でOSが作られているのもFirefox OSならではだ。
 
 性能の低いCPUでもそこそこ快適に動くことから、海外ではローエンド向けのOSとして採用されることが多く、ZTEやTCL、ファーウェイといった中国メーカーが多数の端末を開発している。
 
 このOSを採用したKDDI初の端末として登場するのが、LGエレクトロニクス製の『Fx0』。「オープン」を表現する、スケルトンのボディーを採用。チップセットに1.2GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載する『Snapdragon 400』を、通信機能に下り最大150MbpsのLTEを採用するなど、海外で出ているFirefox OS端末よりは一段も二段も高いスペックになっている。
 
 現行のハイエンドモデルと比べれば見劣りする部分も多いが、実際に触ってみた限りではそこそこサクサク動く。文字入力には『iWnn IME for Firefox OS』を採用、フリック入力など今までスマホで親しまれてきた入力方法もそのままだ。また、『LINE』や『NAVITIME』といったアプリもプリインストールする。
 
 端末のデザインにはau desing projectで『MEDIA SKIN』、iidaで『X-RAY』を手がけてきた吉岡徳仁氏を起用。X-RAYと同じスケルトンボディーで、“中身”をデザインする手法も共通している。
 
 とは言え、田中氏自身が「ギークの皆様のためだけに、スマホを作った。ほとんど商売抜きでやり始めて、まったくビジネスのことは考えてない」と語っているように、端末の位置づけは非常に特殊で、万人受けを考えたものではない。発表会で出たアプリのマネタイズについての質問に対しても、「まったくビックリこいた質問」(田中氏)と返すなど、商売っ気のなさを隠さない。それでも、KDDIがFirefox OSを導入したのは、そこに“作る楽しみ”があったからだという。
 
 「なんとなく、既存のスマホに飽き足らなくなってきている。自分の若い頃を思い出すが、もっといじれたら楽しいんじゃないか。2011年ごろにFirefox OSを見て、おもしろいと思って導入を決めた次第で、ビジネス的にどうかは深く考えていない。au design projectもやってきたが、おもしろいことをやるのが、いわゆるファンに伝わればいいというノリ。自分のスマホはすごく身近なもので、みんなが同じものを持っているのはつまらないんじゃないか。それをデザインすることで、非常に身近な感じになるのがいい。その意味では、一般の方にも新しい時代が拓いていくことを教えていきたい」
 
 こうしたコンセプトの一環として、『Fx0』にはアプリを自由にデザインできる『Framin』をプリインストール。端末の傾きや照度などのイベントを検知して、さまざまな情報を表示することができる。いわば、誰もが簡単にプログラムを作れるということだ。
 
 KDDIはFirefox OSを採用した開発ボードの『Open Web Board』や、GUIを採用した開発ツールの『Gluin』を用意し、イベントなどで配布しているが、これも“作れる”を実現するための手段だ。
 
 もちろん、ビジネスは度外視していると言いながらも、「楽しくやろうというような想いが大きくなって、結果としてたまにはもうかったらいいと思っている」(田中氏)と、将来的な収益化はおぼろげながらも考えているようだ。
 
 端末は手が込んでいるが、本体価格は約5万円。近いスペックのAndroid端末が2万円台であることを考えれば、1台売るごとに大赤字ということにはならないだろう。
 
 また、開発者コミュニティが盛り上がり、結果としてHTML5ベースのアプリが増えれば、AndroidやiOSにとってもプラスになる。KDDIにとっても、新しさを打ち出せるのはメリットだ。このように考えると、KDDIのFirefox OSに対する取り組みは、すぐに儲けを出すというより、将来に向けた種まきをするプロジェクトと言えるだろう。
 
 「2台目で持つ方も多いと思うので、安い料金にさせていただいた」(田中氏)というように、料金も工夫した。“Fx0おトク割”を用意し、新規契約の場合は基本使用料が最大2年間無料になる。パケット定額サービスも“LTEフラットcp(f・2GB)”を選択でき、料金は3500円だ。
 
 とは言え、契約が必要になることに変わりはない。海のものとも山のものとも分からない新たなOSを採用した端末を、2年契約で持つのは勇気がいることだ。ギーク向けと位置づけるなら、チャレンジしやすいよう、単体でも端末を買えるようにしてほしかったところだ。
 
 KDDIの子会社が運営するMVNOの“UQ mobile”が始動し、2GBが980円でもてるようになった今だからこそ、どの回線を使うかはユーザーに委ねてもよかったのではないか。単体で販売すれば、既存のauユーザーがSIMカードを差し替えて気軽に使うこともできる。厳しい見方をすると、既存のビジネスの枠組みに縛られているとも言えるだろう。新しさを打ち出すのであれば、“売り方”にももうひと工夫ほしかったというのが、筆者の本音だ。

////